こんにちは!キンタです。この記事はトレーニング器具の選び方を紹介します。
トレーニング器具は、色々なメーカー・フィットネスブランドから発売されています。
バーベル・ダンベル・パワーラック・ベンチなど、たくさんの種類があり、それぞれの器具は性能や価格、重量などが大きく異なります。
「どの器具を買えばよい?」
「なにを参考に選ぶの?」
「安いけど大丈夫?」
ホームジムを作ったことがないと、こんな疑問が頭の中でグルグルとうずまいて、なかなかトレーニング器具が決まりません。器具の値段も馬鹿にならないので、適当に選ぶのも怖いですよね?
この記事は、ホームジム用のトレーニング器具の選び方のポイントを、器具の種類ごとに紹介します。各トレーニング器具のタイプごとの特徴もあわせて解説するので、ホームジム作りの参考にして下さい。
目次
トレーニング器具の選び方|共通ポイント
まずは各トレーニング器具に共通するポイントを紹介します。
自分のホームジムの環境に合わせる
1番大事なのは、自分のホームジムの環境に合ったトレーニング器具を選ぶことです。
ホームジムの環境というのは、スペースや部屋そのものの構造・強度などを指します。この環境に合わせたトレーニング器具を選ばないと、買ってから後悔することになります。
たとえば古い木造アパート4畳半の部屋に、トレーニングマシンブランドBULLのパワーラックを入れるケースを考えてみましょう。
横幅1730×奥行1700×高さ2265(mm)/310kg
古いアパートだと天井の高さが220cmギリギリのところが多く、パワーラックの上がつかえて入りません。
また本体重量が310kgもあるため、バーベルや自分の体重も合わせると500kg近くになります。古い木造アパートの床だと耐えられるか少々不安です。
パワーラックやバーベルなど、重量がありサイズも大きい器具は特に注意が必要です。スペックが良くても環境に合わないと、「せっかく買ったのに設置できない!」となるかもしれません。
ダンベルやトレーニングベンチも、環境から逆算して選んだ方が失敗しにくいんです。
信頼できるトレーニング器具
2番目は、信頼できるトレーニング器具を選ぶことです。信頼できるメーカーが提供していて、高く評価されている商品であることが大事です。
「そんなの当然!」と思うかもしれませんが、初めて買うとなると、これが案外大変なんです。
Amazonなどを見ると、メーカーやフィットネスブランドの数が膨大で、日本の老舗ブランドから中国のちょっと怪しい会社までさまざまな商品があります。見た目や性能が似たり寄ったりで、どれが良い商品か一目で判断するのは難しいかもしれません。
その結果、安価でぱっと見で高評価の商品を選びがちになります。
しかし、安価で性能が良い商品は滅多にありません。同じ性能で価格に数倍の開きがある場合、安全性や耐久性を犠牲にした粗悪なコピー商品かもしれません
レビューや評価が高くても、ステマ業者のレビューや、不当に得た高評価の可能性があります。
トレーニング器具は鋼鉄の塊であり、破損が怪我の原因となり、命にかかわることもあります。だからこそ、信頼できる製品を選ぶことが重要なんです。
特にAmazonは品質が悪くても、安価な商品をおすすめに出す傾向があるため、だまされてしまう人も多いです。購入する前に、色んな商品の情報を比較したり、商品の情報を複数の経路から確認しましょう。
また信頼できるメーカー・フィットネスブランドを知っておくことも重要です。
Amazon・楽天で買う場合、わたしはサクラチェッカーというサイトで、危険度を確認してから買うようにしています。
Amzaonでおすすめ表示された、チンニングマシンの上位3製品全てサクラ疑惑が濃厚な商品でした。
自分のトレーニングレベルより高重量の器具
3番目のポイントは、いまできる現状のトレーニングレベルより、さらに高重量でトレーニングできる器具を選ぶことです。
現状のトレーニングレベルに合わせて買っても、レベルがすぐに上がるため長く使えず、すぐ買い替えになります。
たとえば重量5kgでアームカールができるから、5kgのダンベルセットを買うのは不正解です。
筋トレを続けると、自分の力が増していきます。特にトレーニングを始めたばかりの時は、毎回最大重量を更新するぐらい、トレーニングレベルがガンガン上がっていきます。5kgのダンベルではすぐに物足りなくなるでしょう。
少し高価でも高重量の器具を選んだ方が、長く使えて結果的に費用を安く抑えることができるのです。
トレーニング器具の選び方|バーベル
バーベルは両手と体幹を使えるため、ダンベルより高重量が扱えます。特にトレーニング効果の高い、スクワット・ベンチプレス・デッドリフのBIG3ができるため、筋トレ好きなら是非自宅に置きたいトレーニング器具です。
一方大きく重たいため、スペースの確保や床の補強など準備がいります。またバーベル単体で購入しても、できる種目が少ないので、パワーラックやベンチもセットでそろえましょう。
ポイント1|バーベルの種類
まずはバーベルの種類を簡単に紹介します。
バーベルには色々な種類がありますが、ホームジム用としては以下の3種類があげられます。
- ストレートバータイプ
- EZバータイプ
- マルチ連結タイプ
ストレートバータイプ
シャフトがまっすぐな基本的なバーベル。
色々なトレーニングに使え全身を鍛えられます。非常に汎用性が高いおすすめのバーベルです。
EZバータイプ
グリップ部分がWの形に湾曲したバーベルで、Wバーとも呼ばれています。
グリップを握ると手首が自然とハの字になり、肘を曲げたさい手首に負担がかかりにくい形状です。そのため、腕など上半身のトレーニングに向いています。
マルチ連結タイプ
マルチ連結タイプは、ダンベル2個を連結させ疑似的なバーベルとして使えます。
ダンベル・バーベル両方の機能がありますが、バーベル最大の特徴である高重量トレーニングはできません。どちらかというと女性や最初期の初心者向けです。
ポイント2|バーベルの【規格】
次はバーベルの規格です。バーベルの規格は2種類ありますが、バーベルの種類とはまた違うので要注意です。
- オリンピックシャフト~競技用の規格
- スタンダードシャフト~家庭用の規格
オリンピックシャフト
オリンピックシャフトはおもに、ウェイトリフティングなど競技に使われるバーベル規格で、多くのジムで採用されています。
実際にオリンピックでも使用されているため、オリンピックシャフトと呼ばれています。
使用できるプレートは穴の径が50mmのもので、スタンダードシャフトとプレートの互換性がないので要注意です。
高重量のウェイトが扱える
シャフト自体が20kgとスタンダードシャフトの倍以上の重量があり、頑丈で数百キロのウェイトをつけても折れ曲がりにくくなっています。
またプレートスリーブ部分が回転するため、バーベル挙上の反動が緩和され手首に負担がかかりにくい構造なので、高重量のウェイトトレーニングが可能です。
大きくて場所が取られる
全長が2,200mmもあり場所が取られます。プレートのつけ外しを考えると、最低でも2.6mぐらい幅がないと設置ができません。重量も20kgとスタンダードシャフトの倍以上あるため取り回しも大変です。
またオリンピックシャフトは高額で、同じ重量のスタンダードシャフトと比べ2~5倍の費用がかかります。
スタンダードシャフト
スタンダードシャフトはおもに家庭用のバーベル規格で、スペースの小さいホームジムや小規模のジムで使われています。
ノーマルシャフトやレギュラーシャフトとも呼ばれています。
プレート穴径は28mmで、スピンロック式のダンベルとプレートを共用可能です。
選択肢が多く取り回しも良い
バーベル長が120cmのショートサイズや、200cm越えロングサイズもあり、スペースに合わせた長さを選ぶことができます。また重量が10kg以下なので、女性でも扱いやすく取り回しの良いバーベル規格です。
またオリンピックシャフトと比べ、半分以下の値段で買えるので、費用を安く抑えることもできます。
重過ぎるトレーニングには不向き
オリンピックシャフトと比べ造りがもろく、高重量トレーニングで折れ曲がりやすいという弱点があります。
またプレートスリーブとシャフト部分が一体化しています。そのためプレート挙上時の反動を吸収できず、手首に負担がかかってしまい、高重量のトレーニングには向いていません。※IVANKOなど有名メーカーは400kgを超える頑丈なスタンダードシャフトも取り扱っています。
どちらの規格がおすすめ?
あらためてふたつの規格を比較すると、どちらも一長一短です。
規格 | オリンピック | スタンダード |
耐荷重 | 高い | 低い |
スリーブ | 回転 | 固定 |
サイズ | 大きい | コンパクト |
費用 | 2~5倍 | 安い |
プレート径 | 50mm | 28mm |
目的やトレーニングレベルに合っている規格がおすすめです
オリンピックシャフト
- トレーニング上級者
- ホームジム費用に余裕がある
- ホームジムスペースが広い
スタンダードシャフト
- トレーニング初級~中級者
- 費用をなるべく安く抑えたい
- 部屋がせまい
ポイント3|バーベルの重量
必要なバーベルの重量は性別・体重・トレーニングレベルによってかわってきます。
目安として、初心者で男性なら自重の1.8倍、女性なら自重の1.5倍の重量があれば、最低1年は重量に困らないはずです。
筋トレを1年以上持続した場合スクワットの平均重量は、男性なら自重の1.2~1.8倍、女性は自重の1.0~1.5倍程度まで挙げられるようになるというデータがあります。
体重50kg | 体重60kg | 体重70kg | |
1~3ヶ月 | 40kg | 48kg | 56kg |
半年継続 | 60~75kg | 72~90kg | 84~105kg |
1年以上継続 | 75~90kg | 90~108kg | 105~126kg |
体重50kg | 体重60kg | 体重70kg | |
1~3ヶ月 | 16kg | 20kg | 24kg |
半年継続 | 28~48kg | 35~60kg | 42~72kg |
1年以上継続 | 48~82kg | 60~90kg | 72~108kg |
トレーニング器具の選び方|ダンベル
ダンベルは主に片手に握って使うトレーニング用のウェイトです。コンパクトで取り回しが良く、筋肉の可動域を大きく使ったトレーニングが可能です。
また1セットあれば、胸や脚の大きな筋肉から、肩や腕など小さな筋肉まで全身をまんべんなく鍛えられる、オールマイティーなトレーニング器具でもあります。
ポイント1|ダンベルの種類
ホームジム用のダンベルの選択肢は大きく分けて3種類です。
スピンロック式ダンベル|重量可変式
スピンロック式ダンベルは、プレートのつけ外しで重量が変更できるダンベルです。1セットで色々な重量に対応できるので、幅広いトレーニングができます。
また安くて頑丈なため、長年ホームトレーニーに愛されてきた、ホームジムの定番アイテムでもあります。
弱点はプレートのつけ外しが面倒なのと、プレートを外すと場所がとられることです。
アジャスタブルダンベル|重量可変式
アジャスタブルダンベルは、重量の変更を簡単に素早く行えるダンベルです。
重量変更にかかる時間はわずか数秒のため、ドロップセットやスーパーセットなど、頻繁に重量を変えるトレーニングに向いています。
また重量を軽くしても、プレートが散らからずスペースがとられないため、せまいホームジムに最適です。
ただし、価格はスピンロック式ダンベルの数倍。1セット10万円以上する製品もあります。
重量固定式ダンベル
重量固定式ダンベルは、重量は変えられませんが、コンパクトで安定感があります。
トレーニングが一番やりやすいダンベルではありますが、重量ごとにダンベルをそろえる必要があります。
仮に2~30kgまでを2kg刻みでそろえると15セット30本。費用もそうですが、スペースもとられるので現実的じゃありません。
ポイント2|ダンベルの重量
ダンベルの重量は男性なら30kg以上のものをおすすめします。
現時点で扱えない重量でも、筋トレを続けていれば、すぐに必要な重量はアップしていきます。20kgや24kgなど中途半端な重量だと、すぐ物足りなくなるはずです。
女性は男性ほど重量が扱えないため、20kg以下でも充分鍛えられます。
おすすめはアジャスタブルダンベル
ホームジムのおすすめはアジャスタブルダンベルです。
省スペースなのはもちろん、素早い重量変更ができるためスピンロック式ダンベルと比べトレーニング効率が段違いです。
イチオシは2kgで重量変更が可能なフレックスベル。形状が固定式ダンベルに近いため扱いやすく、高重量トレーニング時にはオンザニーができるためセットポジションにもっていきやすいのもポイントです。
アジャスタブルダンベルは、本来スピンロック式を含めた重量を変更できるダンベル全般を指しますが、このブログではワンタッチで重量変更可能なダンベルとしています。
トレーニング器具の選び方|トレーニングベンチ
トレーニングベンチは、単体での使い道がほとんどありませんが、バーベル・ダンベルを使ったトレーニングの幅を広くすることができます。
トレーニングベンチを使うことで、筋肉への負荷方向を変えたり、関節の可動範囲を広げたりすることが可能です。さらに、体幹が固定されるため、ウェイトの動きが安定し、力をより効果的に発揮することができます。
ベンチがなければ行えない種目もたくさんあり、ウェイトトレーニングを行う上で絶対に必要なアイテムです。
ポイント1|トレーニングベンチの種類
トレーニングベンチは、フラットベンチとインクラインベンチの2種類があります。
フラットベンチ
フラットベンチは背もたれの角度が固定された、シンプルなトレーニングベンチです。
余計な機構がないため、ぐらつきの少ない安定した造りになっています。座面も低く脚での踏ん張りが効き、ベンチプレスにはもってこいです。また、軽いので移動させやすいという利点もあります。
インクラインベンチ
インクラインベンチは、背もたれや座面の角度を変更できるベンチで、ホームジムにはこちらがおすすめです。
背もたれの角度を変えることで、インクライン種目などが可能になります。マシンが少ないホームジムで、トレーニングの幅をぐっと広めてくれる貴重なトレーニング器具です。
ただし、角度調節機能がある分、フラットベンチより重たく高額になってしまいます。
ポイント2|耐荷重
トレーニングベンチの1番大事なスペックが耐荷重、特に高重量のバーベルトレーニングをする方は要チェックです。
自分の体重とウェイトの合計重量に耐える必要があるため、できれば耐荷重300kg以上のベンチを選んでください。
ポイント3|座面の高さ
トレーニングベンチの座面高は、低めの方が使いやすいです。
地面に脚を付けて踏ん張るには座面の高さが重要です。特に脚の使い方が重要なベンチプレスなどは、座面が高すぎると踏ん張りが効かず、上手く力を発揮できません。
フラットベンチの座面高は40~45cm程度でちょうど良い高さですが、インクラインベンチは座面高が50cmを超えるものもあるので要注意です。
トレーニング器具の選び方|パワーラック(バーベルラック)
バーベルラックは、バーベルトレーニングを効率良くかつ、安全にトレーニングできるようサポートするトレーニング器具です。
バーベルをスタートポジションにセットしたり、セットした状態でプレートのつけ外しができます。またセットの途中で力尽きてつぶれてしまっても、セーフティーがバーベルを受け止めてくれるので、安全にトレーニングが行えます。
特に高重量のスクワットやベンチプレスは、失敗して持ち上がらないと大怪我につながるため、バーベルラックが絶対に必要です。
ポイント1|バーベルラックの種類
バーベルラックはパワーラックを含め、いくつかの種類があります。
パワーラック
パワーラックは箱状で大型のバーベルラックです。
四方を柱で囲まれ、その内側でトレーニングするため、セーフティーバーに途切れがありません。そのためトレーニング中に転倒しても、セーフティーがバーベルをしっかりと受け止めるので、1番安心してトレーニングできるラックです。
大きく安定性がある一方、部屋のスペースを圧迫してしまいます。また重量が100kg以上あるものが多く、設置前にはしっかりとした床補強も必要です。
ハーフラック
ハーフラックは、パワーラックの前側の柱を取っ払ったような構造のバーべルラックです。
柱が少なくなった分、パワーラックよりもコンパクトなので、スペースに余裕がないホームジムにおすすめです。
一方、柱の外側でのトレーニングとなるため、セーフティーバーでバーベルを受けられない可能性があります。そのためハーフラックを選ぶさいは、セーフティーバーの長さも重要なポイントとなってきます。
スクワットスタンド(スクワットラック)
スクワットスタンドは、スクワットのスタートポジションにバーベルをセットするためのバーベルラックです。
ハーフラックの一種でもありますが、柱上部の連結がないなど、よりコンパクトで軽い構造になっています。
一方、パーツや構造を簡易化しているため、機能や性能が限定されがちです。
ベンチ台
ベンチ台は、ベンチプレスに特化したバーベルラックです。
機能をベンチプレスに振り切った結果、よりコンパクトで省スペースです。縦方向にも短いため、部屋に置いても圧迫感がありません。
一方、トレーニングベンチとバーベルラックが一体化しており、ベンチ単体としては使いにい欠点もありです。
コンボラック
コンボラックはベンチ台とスクワットスタンドをミックスさせ、両方の機能を持たせたバーベルラックです。
スクワットとベンチプレスを行うのに特化しており、バーベルにプレートを付けたまま高さを調節したり、ラックの横幅を調節できる機能が付いている高価なモデルもあります。スクワットやベンチプレスに限れば、パワーラックよりも高性能なラックです。
一方、ものによってはパワーラックよりも高価なので、ホームジムに置くかは好みが分かれます。
ポイント2|耐荷重
ポイントのふたつめ目、耐荷重の数値。どのくらいの重さのバーベルが使えるかの指標なので、特に重要です。
普通のジムに置かれている業務用のゴッツイパワーラックなら、耐荷重は500kg以上あります。数百キロのバーベルをわざと落とすなど、無茶苦茶な使い方をしないかぎりびくともしません。一方家庭用のコンパクトな軽量ラックだと、耐荷重150kg以下の製品もあります。
また、耐荷重は静止した状態の数値です。トレーニングで勢いがついたバーベルだと、耐荷重の数値以下でも受けられない可能性があります。耐荷重は自分が扱う重量より、余裕を持たせた方が良いでしょう。
高重量トレーニングがしたい男性トレーニーなら、最低200kg以上。できれば準業務クラスで300kgぐらいあれば安心です。
ポイント3|横幅
バーベルラックは、横幅が重要なサイズです。このサイズによって対応するバーベルや、トレーニングの自由度が変わってきます。
たとえば横幅が120cmのバーベルラックには、シャフト部分が最低120cm以上あるバーベルでなければ使えません。
逆に横幅が100cmぐらいだと、シャフトが短いバーベルにも対応できますが、今度はシャフトを握る手幅が短くなります。ワイドグリップができず、トレーニングが制限されてしまうのです。
ポイント4|セーフティーバーの長さ
パワーラック以外のバーベルラックは、セーフティーバーの長さが大事です。
セーフティーバーは、最後の1回が上がらず力尽きたとき、バーベルを受け止めてくれる最終ラインです。このとき、バーベルの降ろす位置をコントロールしてセーフティーバーのエリアにおさめる必要があります。
エリアから外れてしまうと、身体がバーベルにはさまれ、重量によっては大怪我や命の危険すらあります。
セーフティーバーが短いと失敗できないので、最後の力を振り絞ったラスト1回に挑戦できず、攻めたトレーニングができなくなってしまいます。逆にセーフティーバーが長ければ、安全なエリアが広がり、高重量で攻めたトレーニングが可能になります。
重量が上がるほど、コントロールも難しくなります。セーフティバーの長さは、最低30cmできれば50cm以上は欲しいですね。
ポイント5|セーフティーバーの種類
パワーラックのセーフティーバーには、いくつか種類があるので、こちらもチェックです。
ノーマルタイプ
ノーマルタイプは、鋼鉄製の角材で作られたセーフティです。柱の溝や穴に引っかけたり、専用のピンで刺して固定します。ジムに置かれているラックはこのタイプが大半です。
耐荷重が高く頑丈なので、バーベルを落としてもびくともしませんが、セーフティーバーそのものが結構重たいので、高さの調節に手間取ります。
パイプ貫通式タイプ
パイプ貫通式タイプは、パイプ状のセーフティーバーで、パワーラックの前後の支柱の穴に通して使用します。主に家庭用のコンパクトなパワーラックに採用されています。
パイプ貫通式のセーフティーバーは軽いので、女性でも高さ調節がしやすいのがポイントです。
一方、貫通させてつけ外しするため、パイプの長さ分のスペースが必要にります。またパイプが細めのため、耐荷重が低く、割と簡単に曲がってしまいます。
ストラップタイプ
ストラップタイプは、主に強化ナイロン繊維で作られたソフトタイプのセーフティーです。
軽くて脱着が簡単ながら、ノーマルタイプのセーフティーバー同様、数百キロの耐荷重があります。
また衝撃吸収力が高く、バーベルを受けたさいの音も和らげてくれます。
一方、バーベルを受けたときは、ストラップがしなるので慣れないと少し怖いかもしれません。
まとめ
ホームジムに置くトレーニング器具次第で、トレーニングの内容や効果が変ってくるの、トレーニング器具選びは重要なポイントです。
自分の環境やトレーニングレベルに合わせたり、バーベルとバーベルラックのように相性の良い器具を選ばないと、何度も買い直すことになるかもしれません。
また、目についた値段やスペックだけで決めず、時間をかけて情報精度を高め、納得できる器具を買いましょう。
私はハーフラックひとつ買うのに、3年ぐらいかかりました(汗)
またトレーニング器具を買う前、ホームジム作成の段取りは、器具選び以上に大事なポイントです。別の記事でまとめてあるので、興味のある方はこちらも参考にしてください。
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