- 自宅でトレーニングするメリットは?
- ホームジムとジム通い、安いのはどっち?
- 実際にホームジムを作る場合の注意点は?
「自宅でトレーニングできる環境・ホームジム」トレーニーなら誰しも、1度は考えたことがあるはずです。しかし、ホームジムには費用・スペースなどのハードルがあるため、「ジムと自宅トレどちらが良い?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
どちらが良いかは、その人の環境・目的によって変わります。無計画にホームジムへの憧れだけでトレーニング器具を買いそろえても、自分が望むトレーニングができないが場合があります。
大事なのは、メリット・デメリットを比べ、ホームジムが自分に合っているかどうかを見極めることです。
当記事は、ホームジムで得られるメリットや、気を付けたいデメリットとその対策をまとめました。この記事を読めば、ホームジムの良さとリスクの両方を理解できます。ジム通いとホームジムを検討する際の参考にして下さい!
目次
ホームジムでトレーニングするメリット
まずは、ホームジムのメリットから紹介します。
自宅にトレーニングエリアを作ると、生活と筋トレの距離がぐっと縮まり、筋トレが生活に密着。ジム通いしていた人は、筋トレとの向き合い方も変わってくるはずです。
ホームジム作りを楽しめる
筋トレが好きなら、ホームジムを実際に作ったり、シミュレーションするのも楽しいはずです。
実際私は、Amazonでトレーニングギアや器材を見て、あれこれ考えるだけで時間が潰せます。
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「パワーラックはどれを選ぼうか?」「この可変式ダンベルなら、ドロップセットに良いな!」
などと、頭の中でホームジムのシミュレーションをするのは、至福の時間。
また、「ホームジムは1度作ったらお終い」じゃありません。
いままでジムに払っていた会費を使って、器材を買い替えたり、フィットネスブランドでデザインを統一するなど、どんどんアップデートする楽しみ方もありですよね。
自分好みのトレーニング用品に囲まれてトレーニングできれば、それがモチベーションになりテンションも爆上がりです。
自分の好きなタイミングでトレーニングができる
メリットのふたつ目は、好きなときにトレーニングできるところです。
ジム通いだと移動や着替えに時間がかかり、トレーニング開始時にはテンションダウンしがちですが、ホームジムは思い立ったらすぐトレーニングに入れます。
つまり、1番やる気のある状態でトレーニングをスタートできるのです。
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またスキマ時間を使って、家族やパートナーとの時間を充実させられます。
たとえば、1度ジムに行くと、移動・着替えなどを含め2時間はとられます。独身ならまだしも、家族・パートナーがいると「ジムに行ってばかり!」と呆れられるかもしれません。
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ホームジムなら、より自由に時間が使え、家族との生活の中にトレーニングを組み込めます。トレーニングの中断・再開がすぐできるので、間に「買い物」「おしゃべり」など、家族と共有する時間を作れるのです。
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スキマ時間を使って身体を鍛えれば、「家族をかえりみない筋トレ馬鹿」から卒業できますね。
他人の目を気にせずトレーニングできる
メリット3つ目は、トレーニング中に他人の目を気にしないで良いところです。
他人の目がないので、自分のやりたいトレーニングに集中できます。
実際ジムでは、みんな自分のトレーニングに必死なので、他人のことなんてどうでも良いのですが…
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気にする人は、他人からの視線を感じると「フォームおかしい?」「体型がダメなの?」「ウェアが変なの?」と、自分のフォームや体型、はては服装も気になって、トレーニングに集中できなくなっちゃうようです。
ホームジムなら余計なことに気を遣わず、自分のトレーニングに集中できます。
さらに格好も自由です。
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ジムに行くなら、トレーニングウェアなど、最低限人前に出れるだけの格好をしますよね?女性なら、メイクもあります。
でもホームジムなら人目がないので、服装は自由。
部屋着のスウェットのまま、下着姿、もしくは裸でやってもOKです。
筋肉の動きを見るためなら、裸でやった方が良いときもあります。逆にジムでは上半身だけ脱ぐのも禁止ですよね。
また、音楽や動画を再生しながらのトレーニングもできます。
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たとえば好きなアーティストの曲を、スピーカーで流しながらのトレーニングはテンションがあがります。
YouTubeで筋トレ動画を視ながらのトレーニングも可能です。特に新しい種目なら、動画でフォームや要点をチェックするのに好都合。
もちろん普通のジムでは禁止事項。ホームジムで、他人の目がないからこそ、動画も動画も再生し放題なんです。
ジムへの移動が省ける
メリットの4つ目は、ジムまで移動しなくて良いところです。
ジムに行くための労力を削れば、トレーニングが長続きします。
ジムが遠いと筋トレそのものより、移動の手間と時間が嫌になりますよね?
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実際ジムと自宅の距離が長いほど、幽霊会員化や退会する確率が上がります。
長年続けているトレーニーはそれが判っているから、家から近いジムを選ぶんです。
過去に行われたアンケートの調査では、6割以上がジム選びの基準を「通いやすい場所」であると回答。また辞めた理由の半分が「時間がなかった、面倒、通いづらい場所だから」となっています。
その点ホームジムは、ジムまでの移動距離がほぼゼロなので移動時間は数秒。
トイレに行く気軽さでホームジムに行けるので、トレーニングを頻繁にやれて、習慣化しやすくなります。
また移動しなくて良いので、交通費を節約できます。
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昔安さに釣られ、郊外にあるジムへ車で通っていましたが、逆にガソリン代の方が高くついちゃいました。
ホームジムなら、交通費が完全無料です。
ジムへの移動が要らないだけで、トレーニングが長続きし、経費も節約できます。
トレーニングの時間制限がない
メリット5つ目は、時間制限がないところです。
時間を自由に目一杯使えるので、納得したトレーニングができます。
会員制のジムだと、営業時間やマシンの利用時間など、どうしても時間が気になりますよね?
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- 残業で遅くなり、閉館時間手前に滑り込むようにジムに行き、時計をチラチラ見ながらのトレーニングでは集中できない。
- シャワーを浴びる時間を考えて、途中でトレーニングを切り上げ、不完全燃焼でストレスがたまる。
- 会員が多いジムなら「パワーラックの利用は1回20分まで」など利用制限をかけているところもある。マシンを長時間使えないので、ウォーミングアップもそこそこに、慌ててトレーニング。セット間の休憩も短くなりがち。
ホームジムなら時間無制限。
閉館時間がないので、ケツを気にして途中でトレーニングを切り上げる必要がありません。
利用制限もないので、慌てず時間を使ってトレーニングができます。
ウォーミングアップはしっかり行え、トレーニングメニューを最後までやる余裕があり、筋肉も十分に回復できる休憩時間が取れるので、自分の納得するトレーニングが可能になります。
ジムの月会費がかからない
メリット6つ目は、ジムに払っていた月会費が要らないところです。
関東圏ジムの会費は月額10,000円前後、24時間系の安いジムでも7,000円以上はかかります。手数料がかかるジムも多いです。
店舗 | ANYTIME(中野) | GOLD GYM(中野) |
月会費 | 8,140円 | 11,550円 (フルタイム) |
年間会費 | 97,680円 | 138,600円 |
手数料など | 5,500円 (セキュリティーキー) | - |
1年で12万円、10年なら120万。自己投資とはいえ、これを毎月払い続けるのは結構な負担。
ホームジムを作ってしまえば、この固定費がなくなり、年間10万円ぐらい自由に使えるお金が増えます。
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浮いた費用で、プロテインやサプリを追加で購入したり、ホームジムのアップデートに使ったり…さらなる筋肉にバカになれます!
ホームジムでトレーニングをするデメリット
ホームジム、メリットばかりではありません。特にジム通いしていたトレーニーだと、不満に感じるポイントがあります。
ここからは、実際に私が感じた分も含め、デメリットの解説をします。
トレーニングに集中できない
デメリット1つめは、ホームジムでトレーニングに集中できないことです。
メリットの中で、「他人の目がないから自分のトレーニングに集中できる」と紹介した部分と矛盾するようですが…、自宅で行うからこそトレーニングに集中ができない部分もあるんです。
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普通のジムは、トレーニングをするために作られた空間なので、トレーニング以外はやることがありません。だからこそ、集中できる環境です。
しかし自宅には誘惑がたくさん、テレビ・雑誌・お菓子・スマホ・ゲームなどなど娯楽がてんこ盛りです。
休憩の度にそっちに気が向いて、肝心のトレーニングから気が反れてしまいがちになります。
ホームジムでトレーニングに集中するためには…
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など、自分でルールを決めて集中できる環境にする必要があります。
モチベーションが保てない
デメリットの2つ目は、モチベーションが保てないところです。
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ジム通いからホームジムに切り替えた後、モチベーションが維持できなくて、トレーニングが続かなくなることがあります。
ジムでトレーニングをはじめる時の「バチバチに身体を追い込むぞ!」といった、燃え上がるような感じがなくなって、トレーニングしようという意識が薄れてしまっている状況です。
これは環境が変わらず、外部からの刺激が足りないせいなんです。
コロナで自宅から出れなかった頃を思い出してください。最初は「家に居れてラッキー!」と感じても、外に出れない・人に会えないはストレスだったはずです。
自宅はリラックスできる環境ですが、あまり変化がありません。人間は変らない環境に居続けると…
- やる気が失われる
- 新しい目標を設定することが難しくなる
- 成長の機会が失われる
- バーンアウト(心身の疲労や消耗)の原因になる
このようにモチベーションが保てなくなります。
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私も完全なホームトレーニーになってから、1ヶ月近くまともなトレーニングをしない期間がありました。
ホームトレーニングでモチベーションを保つためには、自分から動いて刺激を受けるアクションを起こしましょう!
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1番簡単なのはTwitterやインスタなどのSNSで、他のトレーニーと交流して刺激をもらうことです。他人の減量の成果や、トレーニングメニューを見るだけでも刺激になります。
また種目の重量が伸び悩んでいるなら、更新を目標にしたり、そのために新しいトレーニング法を試して、さらにその結果をSNSで発信するなんていう合わせ技もおすすめです。
お金はかかってしまいますが、30.fなどオンラインフィットネスを受講してパーソナルを受ける、なんていうのも良い刺激です。トレーニングメニューを有料で管理してもらうことで「やらなくちゃ!」という義務感がモチベーションになることもあるんです。
トレーニング環境
デメリット3つ目は、トレーニング環境です。
ホームジムとジムでは、トレーニングの環境に差が出てしまいます。たとえば…
- トレーニング機材のクオリティ
- トレーニングマシンの種類
- 騒音対策
ジムに置いてある業務用のトレーニング器材は、ダンベルだけで1組100,000円はします。ラックなんて50万円クラスです。どうしてもホームジムに置いてある機材とは差があります。
家庭用 (アイロテック) | 業務用 (BULL/IVANKO) |
バーベルラック | |
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55,000円 本体が軽く、耐荷重も低い | 550,000円 頑丈でグラつかない・プレートストレージ付き |
ダンベルセット | |
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25,000円 シャフトが端から出てる分横に長い・プレートがガタつく | 110,000円 コンパクト・シャフトが回転し手首に負担がかからない |
たとえば業務用のダンベルならグリップ部分が回転するため、高重量トレーニング時手首に負担がかかりにくくなっています。パワーラックなら、厚めの鋼材を使っているため頑丈で安定しており、バーベルを預けてもグラつきを感じないようになっています。使い易さや機能面ではジムの機材の方が断然上です。
レッグプレスのように、特定の筋肉を追い込めるトレーニングマシンもホームジムではほとんど置けないため、トレーニングの種類が限られてしまいます。
またジムではバーベルやダンベルを落しても、スタッフの注意で済んでいましたが、賃貸なら騒音トラブルに発展します。
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実際私は、アパートで2階下の住人からクレームが付き、管理会社から警告文が届いたことがります。
トレーニングマットで床補強と防音対策をしても、完全には消せません。音をたてないよう、バーベル・ダンベルは、より丁寧に扱う必要があります。
初期費用が大きい
デメリット4つ目は、ホームジムをはじめるための初期費用が大きいことです。
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たとえば重量の変更できるダンベルは1組で20,000円以上します。これにトレーニングベンチや、床補強用のトレーニングマットの費用を入れると50,000円ぐらい。ポンっと出せる金額じゃありません。
さらに自宅でバーベルを使ったBIG3をやるなら10万円以上。さらに本格的に器材をそろえると、中古車が買えるレベルの費用がかかります。
トレーニング | 必要器材 | 予算 |
ダンベル | ダンベル ベンチ マット | 50,000円~ |
BIG3 | バーベルラック バーベル マット・合板 | 100,000円~ |
ただしこれは、どこを目指しているかで変わってくる部分でもあります。
自重トレーニングで身体を引き締める運動がしたいのなら、2,000円のヨガマット1枚だけでもOKです。
15,000円のマルチチンニングマシンで、チンニング・レッグレイズ・プッシュアップ。上半身ムキムキボディが目指せます。
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どんな身体やトレーニングを目指しているかで、必要なトレーニング用品が変わってくるのです。
実際ホームジムにどこまで費用をかけるかは、必要なトレーニングとトレーニング用品をシミュレーションして決めていきましょう。
スペースが必要
デメリット5つ目は、ホームジムのスペース問題です。
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ホームジムは広いほど快適で、大型器材も置けますが、その分生活空間がせまくなります。
トレーニング | トレーニング用品 | スペース |
自重 | ヨガマット、腹筋ローラーなど | 1畳~ |
ダンベル | ダンベル、トレーニングベンチ | 2畳~ |
バーベル | バーベル、パワーラック | 3畳~ |
自重系トレーニングであれば、身体を動かす広さがあればOK。トレーニング用品も使わない時はしまっておけます。
しかしダンベル・バーベルなどウェイトトレーニング用の器材になってくると、トレーニングベンチだと2畳程度、バーベルラックなら最低3畳は必要です。
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特にパワーラックを設置するとなると、面積以上に縦の空間も圧迫されるので、余計に部屋がせまくなります。天井の高さを調べたり、クーラーや照明の邪魔にならないように計算して、スペースを確保する必要があります。
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ちなみに私はハーフラックを導入するさい、照明を吊り下げ式から、シーリングライトに変更しています。
ホームジムのスペースに関しては、別の記事で詳しくまとめたので、こちらも参考にして下さい。
ホームジムで筋トレをするメリット・デメリットのまとめ
あらためて、ホームジムのメリット・デメリットをまとめます。
メリット
- ホームジム作りを楽しめる
- 自分の好きなタイミングでトレーニングができる
- 他人の目を気にせずトレーニングできる
- ジムへの移動が省ける
- トレーニングの時間制限がない
- ジムの月会費がかからない
デメリット
- トレーニングに集中できない
- モチベーションが保てない
- トレーニング環境
- 初期費用が大きい
- スペースが必要
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メリット・デメリットを比べ、なおホームジムに魅力を感じた方は、ぜひチャレンジしてみてください!
また、これからホームジム作りを考えている方向けに、ホームジム作りの手順をまとめました。こちらも参考にしてください。