こんにちは!キンタです。バーベルとダンベルの違いをまとめました。
バーベルとダンベル、どちらもウェイトトレーニングにかかせないトレーニング器具ですが…こんな疑問わいてきませんか?
- どっちでトレーニングしたら良い?
- どちらの器具が優れている?
- メリットやデメリットは?
実際、このふたつはデザインやトレーニング内容など、ぱっと見では被っている部分があります。
しかし、バーベルとダンベルはそれぞれに違ったメリット・デメリットがあり、適切に使い分けることがトレーニング効果を最大化するための鍵となります。
この記事は、バーベル・ダンベルの特徴や使い分けのポイントが判るように、メリット・デメリットを比較解説していきます。
フリーウェイトで身体を鍛えている方は、是非参考にして下さい!
目次
バーベルの特徴&メリット・デメリット
まずは、バーベルのメリットから見ていきましょう。
メリット|高重量トレーニングができる
バーベルで行うトレーニング、最大のメリットは高重量が扱えることです。
バーベルは1本のバーを両手で握るため、重量が両手と胴体に分散されます。そのため体幹の筋肉も使え、より高重量を扱えるようになります。
ウェイトトレーニングは、重量を追い求めることになるので、高重量トレーニングができるのは大きなメリットです。
メリット|複数の筋肉を1度に鍛えられる
メリットのふたつ目。バーベルは複数の筋肉を1度に鍛えられるコンパウンド種目に向いています。
コンパウンド種目
コンパウンド種目とは、ふたつ以上の関節を連動し行うトレーニングで、多関節種目や複合関節種目とも呼ばれる。また複数の関節を使うため高重量を扱える。
たとえばスクワットは、股関節・膝関節・足関節を連動させるコンパウンド種目で、各関節にはたくさんの筋肉が繋がっています。
- 太股(大腿四頭筋・ハムストリング)
- お尻(大臀筋)
- ふくらはぎ(ひふく筋・ヒラメ筋)
- 胴体(脊柱起立筋・腹直筋)
- その他細かい筋肉多数
これら多くの筋肉を1度に鍛えることができ、腹筋運動の500倍近い運動効果があります。
他にも代表的なコンパウンド種目としては、胸+腕+肩のベンチプレス、背中+下半身のデッドリフトなどがあります。
いずれも高重量が扱え、鍛えたいメインターゲットの筋肉に加え、連動するサブの筋肉を同時に鍛えられる効率の良いトレーニングです。
メリット|筋力の向上に向いている
バーベルのメリットみっつめは、神経系の発達による筋力の向上です。
なぜ神経の発達が筋力に影響するのか?
それは筋肉を動かす神経細胞(運動ニューロン)が、筋肉の出力に関係しているからです。
筋肉は大量の筋線維が集まった束でできており、筋肉は筋線維が収縮することで力を発揮します。
また、中枢神経系が運動の強度によって必要な筋線維の数を判断し、筋線維と直接つながる神経細胞へと信号を飛ばすことにより、運動に応じた筋線維が収縮するのです。
しかし、いざ力を発揮しようとしても、力を発揮するトレーニングを積んでいなければ、必要な数だけ筋線維を収縮させることはできません。
普通の運動でも、身体が慣れていないと、思った通りに身体を動かせないですよね?使われる筋線維の数が少なくなってしまうのは、それと一緒です。
多くの筋線維を1度に収縮させるためには、筋力が必要となる経験を身体に積ませることが必要なんです。
負荷の高い運動で中枢神経を慣れさせるのが、神経系の発達による筋力の向上です。
つまり、バーベルは高重量のトレーニングができるため、筋肉の稼働率が上がり、筋力を向上させられるということです。
次は、バーメルのデメリットもチェックしていきましょう
デメリット|バーベルラックが必要
デメリットのひとつめは、バーベルラックが必要なことです。
バーベルラックがないとバーベル最大のメリットである高重量トレーニングができません。
たとえば、バーベルラック無しのスクワット考えてみましょう。
床に置いたバーベルを重量挙げのように勢いよく引き挙げ、その後は腕の力でバーベルを精確に首の後ろへコントロールし、ようやくスタートポジションが取れます。
重量挙げのテクニックや腕の力が必要な上、肝心な重量は上級者でも100kgに届かないでしょう。そもそも怪我する可能性が高く危険です。
安全に高重量を扱うためには、絶対にバーベルラックが必要です。
また、バーベルラックは大きい上に高額で、導入するには費用・スペース両方が圧迫されてしまいます。
バーベルラックに関しては、パワーラックを選ぶための3つのポイント|タイプ別バーベルラックを徹底解説で詳しくまとめてあるので、こちらもどうぞ。
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デメリット|正しいフォームの習得が必要
正しいフォームの習得が必要なのは全てのトレーニング共通ですが、バーベルトレーニングでは正しいフォームが特に重要です。
最初は多少フォームが変でも扱う重量が軽いので、大きなトラブルは起きません。
しかしバーベルトレーニングはコンパウンド種目が多いため、扱える重量はどんどん増えて行きます。重量が増えるにつれ、関節や筋肉にかかる負担も増していきます。
そのまま間違ったフォームで続けていると、いつか重量に関節が耐えられなくなり、関節を傷める等の怪我を負います。
高重量のバーベルトレーニングは、上級者でもちょっとしたミスで怪我してしまうので、正しいフォームが重要なんです。
ダンベルの特徴とメリット・デメリットを解説
ダンベルは短いシャフトと両端のウェイトで構成されたトレーニング器具です。
まずは、ダンベルのメリットから紹介していきます。
メリット|色々なトレーニングに使える
ダンベルは、色々なトレーニングに使えるのが最大のメリットです。
ダンベルのサイズは大きくても50cm前後なので片手で扱え、自分でコントロールできる範囲の重量なら、構える方向や動かす軌道も自由自在です。一方、バーベルは2m前後と長く、水平を保つため両手でバランスを取る必要があります。軌道も上下移動に限定されてしまいます。
自由度が高いため、サイドレイズやワンハンドローなどダンベルでしかできない種目がたくさんあります。また扱える重量は下がりますが、大抵のバーベル種目も行えます。
さらに、アームカールのトップポジションで捻りを加え収縮を強めるなど、フォームに変化を付けてトレーニング効果を増すテクニックなんていうのも使えます。
メリット|狙ったターゲットに効かせやすい
またダンベルは自由に動かせるため、アイソレーション種目のバエリエーションが多く、ピンポイントで狙った筋肉に効果的なトレーニングが可能です。
アイソレーション種目
アイソレーション種目とは、単一の関節と筋肉で行うトレーニングです。単関節運動とも呼ばれ、筋肉の部位を個別で鍛えるのに向いている。
ハンマーカールなら、上腕二頭筋の長頭(外側)
サイドレイズなら三角筋の中部
このように、ダンベルは種目によって、細かな鍛え分けが可能です。
メリット|筋肥大に向いている
ダンベルは、筋肥大を目的としたトレーニングにも向いています。
トレーニングにおける筋肥大のポイントは「65~85%の重量設定」「筋肉の可動域」「ストレッチ」の3点。
重量設定はバーベル・バーベルどちらでも可能ですが、筋肉の可動域とストレッチは、ダンベルが圧倒的に優れています。
たとえば、ベンチプレスで胸を鍛える場合、バーベルはシャフトが邪魔で上下の可動域が制限されてしまいます。1番ストレッチがかかるボトムポジションでも、バーベルがひっかるため胸の筋肉を伸ばし切ることができません。
これがダンベルになると左右を個別で動かせるため、可動域が広くなり筋肉を大きく動かせます。もちろんダンベルをギリギリまで降ろせるため、ボトムポジションで強力なストレッチをかけられます。
つまり「筋肉の可動域」を広く取れ「ストレッチ」を効かせることができるため、ダンベルは筋肥大に向いているのです。
もちろん、ダンベルにもデメリットがあるので確認しておきましょう。
デメリット|高重量が扱えない
ダンベルのデメリットは、バーベルとくらべ高重量が扱えないことです。
バーベルはシャフトで真ん中がつながっているため、左右の腕や体幹に重量を分散できます。また胴体の骨格による支えもあるため、高重量トレーニングが可能になるのです。
一方ダンベルは、肩や腕までの筋肉・関節で支えるため、バーベルほどの高重量が扱えません。
また、引っかけるための長いシャフトがないため、バーベルラックも使えません。プレス系の種目などをする際は、膝の上にダンベルを置き、膝で跳ね上げてスタートポジションをとることになりますが、この方法でもバーベル程の高重量は扱えません。
デメリット|トレーニングベンチが必要
また、ダンベルを100%活かすためにはトレーニングベンチが必要です。
アームカールなど、ダンベル単体でできる種目もありますが、半分以上の種目がトレーニングベンチありきとなっています。
たとえば同じアームカールでも、ベンチを使えばバリエーションが何倍にも広がります。
ベンチを使ったアームカール
- コンセントレーションカール
- インクラインアームカール
- スパイダーアームカール
- プリチャーカール
また、トレーニングベンチがあれば肘を動かせる範囲が広くなるため、筋肉の可動域も広くなり筋肥大に効果的なトレーニングも可能になります。
ダンベルトレーニングは、トレーニングベンチあるとなしでは大違いです
まとめ
バーベルとダンベルのメリット・デメリットをあらためて比較してみます。
バーベル | ダンベル |
---|---|
高重量トレーニング | 色々なトレーニング |
複数の筋肉を鍛えられる | 個別の筋肉を鍛えられる |
筋力アップに向いている | 筋肥大に向いている |
バーベルラックが必要 | トレーニングベンチが必要 |
正しいフォームが必要 | 高重量が扱えない |
こうして比較すると、特徴が対照的なのが判りますね。
バーベルとダンベルは、それぞのメリットがデメリットを補う形になっているので、筋力向上や複数の筋肉を鍛えるならバーベル、筋肥大や筋肉を個別で鍛えるならダンベルと、使い分けることでトレーニング効果を最大限にすることができます。