こんにちは!キンタです。ホームジムのスペース問題をテーマに記事を書きました。
ホームジムで悩ましいのは、スペースの問題。
「今の部屋でBIG3をするなら、どれくらいスペースが必要?」
なんて、自室の空きスペースを眺めているホームトレーニーも多いはずです。
結論からいうと、フルサイズのパワーラック&バーベルを置くだけで1.5~3畳、トレーニングを考えると実質4畳半程度のスペースが必要です。
「そんなに必要なの!?」「そんなにスペースとれない…」と思った方こそ読み進めて下さい。
この記事では、ホームジムに必要なスペースやポイントを解説します。また部屋のスペースや環境ごとにホームジムスペースのシミュレーションを作ってみたので、是非参考にしてください。
目次
ホームジムに必要なスペースとは?
ホームジムに必要なスペースとは、トレーニング用品を設置するスペース…だけじゃありません。
肘の位置が定まらないアームカールくらい間違っています。
必要なのは、実際にトレーニングをすることを考えた3つのスペースです。
ホームジム3つのスペース
- 身体を動かすスペース
- トレーニング器具を設置するスペース
- 隙間スペース
順番に解説していきます!
身体を動かすスペース
まず考えたいのが、トレーニングのときに身体を動かすスペースです。
これは部屋の壁や家具に干渉されないで、自由に身体を動かせるスペースです。トレーニング内容や扱う器具によって変わってきます。
自重トレーニングがメインのホームジムなら、ヨガマットを敷くスペース(約1畳)があるだけでOKです。身体を動かすスペースがホームジムになります。
せまくてトレーニング専用エリアがとれない部屋でも、テーブルや椅子を端にどければ1畳は確保できますよね? また、ヨガマットなどは終わったら片づければ良いので、トレーニング器具の常設スペースを考えなくても大丈夫です。
場所を取らない器具
- ヨガマット
- 腹筋ローラー
- プッシュアップバー
これらのエクササイズグッズは、使わないときはクローゼットなどにしまっておけるので場所を取らず、ほとんど生活空間を圧迫しません。
ダンベルを使うなら、もう少し広いスペースが要ります。床面を保護するマットなどを敷いたうえで、1.5~2畳は確保してください。
ダンベルトレーニングは、バランスが崩れやすいので、よろけても家具や壁にぶつからなぐらいのスペースがないと危険です。
トレーニングに合わせて、身体を動かすスペースを考えるのがポイントです。
トレーニング器具を設置するスペース
次は一番悩ましい、トレーニング器具を置くスペースです。
特にウェイトトレーニング用の器具は、大きい・重たい・邪魔くさいの三拍子。
せっかく買った器具が、部屋のスペースに合わなかったら悲惨です。空きスペースと、トレーニング器具のサイズをしっかりと確認しましょう。
トレーニング器具に必要なスペース
「必要なスペースはだいたいどれくらい?」という方のため、トレーニング器具ごとの設置スペース一覧を作りました。
※一般的な住居に設置できる、準業務レベルまでのトレーニング器具の平均値です。
■パワーラック | |||||
タイプ | スペース | 横幅 | 奥行 | 高さ | 重量 |
フルサイズ (ストレージ付) | 1.8畳 | 1.9m | 1.6m | 2.1m | 150kg |
ノーマル | 1.1畳 | 1.3m | 1.5m | 2.1m | 100kg |
コンパクト | 0.9畳 | 1.1m | 1.4m | 2.1m | 70kg |
■ハーフラック | |||||
タイプ | スペース | 横幅 | 奥行 | 高さ | 重量 |
ノーマル (ストレージ付) | 1.4畳 | 1.7m | 1.4m | 2.1m | 110kg |
コンパクト | 0.8畳 | 1.2m | 1.2m | 2.0m | 70kg |
■トレーニングベンチ | |||||
タイプ | スペース | 横幅 | 奥行 | 高さ | 重量 |
インクライン | 0.4畳 | 46cm | 134cm | 44cm | 25kg |
フラット | 0.4畳 | 54cm | 116cm | 42cm | 16kg |
■バーベルセット | |||||
タイプ | スペース | 横幅 | 奥行 | 高さ | 重量 |
オリンピック シャフト | 0.5畳 | 220cm | 42cm | 42cm | - |
レギュラー シャフト | 0.4畳 | 200~160cm | 40cm | 40cm | - |
■ダンベルセット | |||||
タイプ | スペース | 横幅 | 奥行 | 高さ | 重量 |
スピンロック | 0.1畳 | 45cm | 44cm | 22cm | - |
アジャスタブル | 0.1畳 | 44cm | 41cm | 21cm | - |
■エアロバイク | |||||
タイプ | スペース | 横幅 | 奥行 | 高さ | 重量 |
- | 0.3畳 | 50 | 95 | 120 | 25 |
■マルチホームジム | |||||
タイプ | スペース | 横幅 | 奥行 | 高さ | 重量 |
スタック式 | 0.9畳 | 110 | 135 | 205 | 100 |
上方向のスペースも要注意
パワーラックなど背の高いトレーニング器具を買う場合は、上方向のスペースも要チェックです。
照明 | クーラー | ダクト |
---|---|---|
特に照明が吊り下げ式だと、高確率で干渉するので、薄いシーリングライトタイプへ変更するのがおすすめです。
また築50年近い古いマンション・アパートは、天井高が建築基準法ギリギリの2.2mである可能性が高いです。ジムマット・板材で床補強すると、背の高いパワーラックが天井につっかえる可能性もあるので要注意です。
私の自宅がちょうど築50年ぐらいで、ラックの高さがギリギリでした。
隙間スペース
トレーニング器具の設置スペースで満足して、一番見落とされがちなのが隙間スペースです。
私はトレーニング器具や人が自由に通れる余裕のあるスペースを、隙間スペースと呼んでいます。
このスペースを計算してホームジムを作らないと、いざトレーニングを開始!という段階になって後悔します。
たとえばバーベルと壁の間には、人が入り込めるぐらい、最低20cmは隙間スペースが必要です。
バーベルが壁に近すぎると、プレートを交換する隙間がなく、重量変更ができません。またプレートが通るギリギリの隙間だと人が入り込めません。横からのプレート交換は、低重量ならまだしも、20kgのプレートになるとマッチョでも大変です。
無理に交換していると、冗談抜きに壁に穴が開きます。
また、トレーニングベンチやダンベルを移動させるスペースも考えてください。
たとえばベンチプレスをするとき、ベンチはパワーラックの内側に置きますが、スクワットならパワーラックの外に出しますよね?
このときパワーラックが部屋のスペースギリギリに設置してあると、ベンチを逃すスペースがなくなります。スペースがあっても、家具の配置上、動かすのが大変になるかもしれません。
隙間スペースは、トレーニング器具のサイズと設置スペースにだけ目が行っていると気が付けません。
トレーニングの色々な場面を想像して、必要な隙間スペースを考えてみてください。
組み立てスペース
これは番外ですが、パワーラックなど大型の器具を入れる場合は、組み立てスペースも必要です。設置スペースも含め、3畳は確保しておかないと、部材でスペースが埋まってしまい作業ができません。
また組み立てるときは、パワーラックの支柱を起こして連結するときなど、1人ではまず無理な工程があります。必ずヘルプを1名は呼びましょう。
ホームジム|スペース・条件別シミュレーション
ここからは、部屋の広さや条件を変えた、ホームジムスペースのシミュレーションを紹介します。
4畳半の部屋にホームジム
まずは、4畳半の寝室でホームジムをシミュレーションしてみます。
部屋のサイズ自体がもともと小さいので、セミスモールサイズのベッドなど小型家具で、スペースを確保しています。
4畳半の寝室でエクササイズ
- ヨガマット(エクササイズグッズ)
- バランスボール
- 腹筋ローラー
- プッシュアップバー
- エアロバイク
自重系のみで、ダンベルやバーベルなしのホームジム構成です。
身体の引き締め目的であれば、エアロバイク+エクササイズグッズでも充分。エクササイズグッズは軽くコンパクトなので、使わないときは収納にしまっておけます。
おすすめアイテム
NBRマット ■サイズ:W180×D60×T1cm ■素材:NBRゴム |
4畳半の寝室でダンベルトレーニング
- トレーニングベンチ(インクライン)
- ダンベル(アジャスタブル)
スペースが1.5畳あればできる、トレーニングベンチとダンベルのシンプルな構成です。
ベンチは、トレーニングによって位置を変える必要があるので、軽い方が動かしやすくて便利です。また、ダンベルはアジャスタブルタイプだとプレートで部屋が散らかないので、せまい部屋でこそおすすめです。
おすすめアイテム
フレックスベル36kg(2kg刻み) ■サイズ:W48×D19×H18cm ■重量:74.8kg |
4畳半の寝室でベンチプレス
- トレーニングベンチ(フラット)
- バーベル(160cm)
- セーフティバー
自宅でベンチプレスをするための構成で、バーベルは160cmのショートタイプを選びました。バーベルは180cm以上の方がグリップ部分が長く使いやすいのですが…4畳半だと、家具を減らして部屋のど真ん中にベンチ台を置かないと、スペースが確保できません。
おすすめアイテム
ストレングスセットR100 K ■ベンチサイズ:W52×D110×H100cm ■バーベルサイズ:160cm ■合計重量:128kg |
6畳の部屋にホームジム
次は6畳間、少し広めの部屋でのホームジムシミュレーションです。
6畳の寝室、2/3がホームジムエリア
- ハーフラック(ストレージ付き)
- バーベル(220cm)
- ベンチ(インクライン)
- ダンベル(アジャスタブル)
- ミラー
部屋の真ん中にハーフラックとバーベルを配置した構成、部屋の2/3がホームジムエリアのため、置ける家具は最低限です。
これだけスペースが取れれば、ラックも準業務レベルのしっかりした器材が置けます。準業務レベルのラックだと手幅が広く取れるので、窮屈せず、ベンチプレスもワイドグリップが可能です。
おすすめアイテム
MBCハーフラックスタンダード タイプ1.5 ■サイズ:W126×D148×H210cm ■合計重量:145kg |
6畳1部屋をまるまるホームジム
- ハーフラック(ストレージ付き)
- ケーブルマシン
- バーベル(220cm)
- ベンチ(インクライン)
- ダンベル(アジャスタブル)
- ミラー
6畳の部屋をまるまる使ったホームジム。準業務レベルのハーフラックに、ケーブルマシン、大型のトレーニング器具を2台導入しても余裕があります。
バーベル・ダンベルで大きな筋肉を追い込んだあと、ケーブルで丁寧に小さな筋肉まで仕上げるなど、トレーニングバリエーションが広がります。
おすすめアイテム
ケーブルクロスオーバー ショートレンジSP ■サイズ:W140×D86×H212cm ■合計重量:250kg |
ホームジムのスペースまとめ
ホームジムスペースのまとめです。
必要な3つのスペース
- 身体を動かすスペース
- 家具や壁に干渉されない
- 使う器具やトレーニング内容で変化
- トレーニング器具の設置スペース
- サイズをしっかり測る
- 照明・天井の高さなど縦方向も注意
- 隙間スペース
- 器具を動かす余裕を確保
- プレートの付け外しスペースも大事
ホームジムの作成は段取りが8割なので、計画の段階でシミュレーションし必要なスペースを把握するのが大事です。
またスペース以外にも、ホームジム作りの手順を別の記事でまとめています。これから、ホームジムの計画を練る方はコチラも参考にしてください。
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