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パワーグリップには、レザー製・ラバー製など複数素材の種類があり、「どの素材のパワーグリップを選べば良い?」と悩んでいるトレーニーは多いと思います。
- レザーとラバーどっちが良い?
- 素材ごとの耐久性や使い心地は?
- 合成素材のパワーグリップとは?
結論から言うと「パワーグリップの素材によって価格や特性が異なる」ため、トレーニング歴やトレーニング内容で決めるのがおすすめです。その特性を把握するため、この記事ではパワーグリップ素材に焦点を当てていきます。
ぜひパワーグリップ選びの参考にしてください!
目次
パワーグリップの素材とは?
まずは、パワーグリップとその素材に関して簡単に解説します。
パワーグリップは握力補助などを目的としたトレーニングギアです。バーに巻き付けるベロパーツと、手首に装着するためのベルトパーツで構成されています。
特に、ベロは手のひらに直接触れるため、パワーグリップの使い心地・性能に大きく影響するパーツです。各メーカー・ブランドが力を入れているポイントなので、パワーグリップの素材=ベロの素材と言っても過言ではありません。
ベロの代表的な素材はレザー(革)とラバー(ゴム)ですが、カテゴライズの難しい合成素材を使用しているパワーグリップなどもあります。
では、これらの素材による特徴を詳しく見ていきましょう!
レザー(革)素材のパワーグリップのメリット・デメリット
レザー素材のパワーグリップがもつ特徴を、メリット・デメリットを含め解説します。
レザー素材のパワーグリップは高価だが高耐久
レザー素材のパワーグリップは、ラバー素材のものより若干割高ですが、その分耐久性があります。
パワーグリップには製品によっては数ヶ月程度で破損するチープな製品もありますが、レザー素材のパワーグリップは丈夫なため、メンテナンスを怠らず大事に使えば5~10年は使えると言われています。
耐用年数を考えると、レザー素材のパワーグリップはコストパフォーマンに優れているかもしれません。
使うほどに手に馴染む
レザー素材だと最初はベロが硬く、使いにくいかもしれませんが、使うほどに手に馴染みグリップしやすくなります。また、馴染んだ状態を長期間維持できる耐久性があるため、グリップ感にブレがなくなり、トレーニングのパフォーマンスを維持しやすいです。
吸湿性が高いので汗をかいても滑りにくい
レザー素材のパワーグリップは、手汗をかいても滑りにくいという特徴があります。
トレーニングを続けると体温が上がり汗をかいてしまいますが、トレーニング器具や床に汗が付くと滑って危険です。レザーは吸湿性があり、ある程度汗を吸ってくれる素材です。手汗が付いても、滑り止め効果を失わず安定しグリップしてくれます。
なめし方法や表面のコーティング状態によっては汗をはじく場合もありますが、ラバー素材よりは手汗に強いですよ!
ラバー素材ほどグリップは強くない
レザー素材は摩擦係数が高くないため、ラバー素材ほど滑り止め効果はありません。
特に手に馴染むまでは、硬さもあり滑りやすく感じる場合もあります。
レザー素材でグリップを求めるなら、表面が毛羽だったスエードタイプがおすすめですよ。
メンテナンスが面倒
レザー素材最大のデメリットはメンテナンスの面倒さです。
基本的にレザー製品は水で洗うと油分が抜けてしまうため、洗濯機が使えません。油分が抜けると硬く生地が硬くなり、滑りやすくなったり、引張強度なども低下してしまいます。また、使用後は汗を抜かないとカビる可能性があるため、しっかりと乾かす必要もありますが、その際も直射日光はNGで、風通しの良い場所を選んでの陰干しです。
レザー素材のパワーグリップを長く使うためには、メンテナンスが欠かせません。
レザー(革)素材のパワーグリップは、こんな方におすすめ
メリット・デメリットを踏まえ、レザー素材のパワーグリップは以下の方におすすめです。
レザー素材はこんな方におすすめ
- 手汗が気になる方
- 道具に愛着を持つ方
- レザー素材の高級感が好きな方
手汗が気になる方
手に汗をかきやすい方や、長時間のトレーニングで汗に濡れやすい方は、レザー素材がおすすめです。レザー素材は汗を吸ってくれるので、グリップ力が落ちず安定したパフォーマンスを発揮してくれます。
道具に愛着を持つ方
ひとつの道具に愛着を持って長く使える方にはレザー素材が向いています。レザー素材のパワーグリップは、使用後にしっかりと汗をふき陰干しし、定期的に油分を足して拭き上げるなどのメンテナンスをすれば、性能を維持したまま長期間使えます。
頻繁な買い替えがいらなくなるので、コストパフォーマンスはもちろん、トレーニングパフォーマンスも安定します。
レザー素材の高級感が好きな方
レザー素材の質感はラバーや合成繊維にはない高級感があります。トレーニングギアはトレーニングのモチベーションにもなるため、自分の好きな質感・デザインであることが重要です。
ラバー素材のパワーグリップのメリット・デメリット
続いて、ラバー素材のパワーグリップがもつ特徴を、メリット・デメリットを含め解説します。
摩擦係数が高いのでグリップが強力
ラバー素材のパワーグリップ最大の特徴は、なんといっても強力なグリップによる握力補助です。
ラバー素材は弾性が高く衝撃に合わせて変形する性質があります。接触面に張り付き摩擦係数が高くなるため、滑り止めとして優秀です。バーのローレットにしっかりと食い込み、握力をほとんど使わずにガッチリとグリップできます。
水洗いできてメンテナンスが簡単
ラバー素材は、レザー素材ほどメンテナンスに気を使う必要がありません。水に強いため、汚れてきたらネットに入れて丸洗い可能です。カビたり汗臭くはなりにくいため、多少雑に扱っても問題ありません。
ただしウレタンゴムを使用している場合は、素材が加水分解されやすいので要注意です。
安く気軽に買えるがラバー素材に比べ耐久性が劣る
ラバー素材のパワーグリップは、レザー素材に比べ値段は安価ですが耐久性が劣ります。
レザー素材が年単位で長く使え手に馴染んでいくのに対して、ラバー素材のパワーグリップは劣化が進むだけ。チープなものだと数ヶ月で壊れてしまう場合もあります。
ラバー素材特有の臭いがある
ラバー素材のパワーグリップは、特有のゴム臭さが酷い場合があります。
これは、素材の整形時に使う薬品や、張り合わせる接着剤など材料に起因するものです。特に、安いリサイクルゴム素材を使っていると、かなりの刺激臭で、アレルギー体質の人は体調を崩す場合もあります。
陰干しや洗濯を繰り返すと臭いを薄めることはできますが、製品によっては、それでもなお臭いものもあるため要注意です。
汗が付くと滑りやすくなる
ラバー素材は汗が付くと滑りやすくなるというデメリットもあります。
ラバー素材は乾いているときはバーに密着し強力な摩擦力で握力を補助してくれますが、水を吸わないため汗などの水分が付くと、表面に膜を作ってしまい摩擦が失われてしまうのです。
ベロに汗が付いたら、トレーニング中でもタオルなどで拭き取りましょう。
ラバー(ゴム)素材のパワーグリップは、こんな方におすすめ
メリット・デメリットを踏まえ、ラバー素材のパワーグリップはこんな方におすすめです。
ラバー素材はこんな方におすすめ
- すぐに使えるトレーニングギアが欲しい方
- 握力に自信がない方
- ギアのメンテナンスが面倒な方
すぐに使えるトレーニングギアが欲しい方
ラバー素材のパワーグリップは、買ってすぐに最大限の効果を発揮してくれます。
レザー素材の使いはじめはベロが硬く、手に馴染ませないと使いにくいです。ラバー素材のベロは、この馴染ませる慣らしの期間が必要ありません。最初から高い握力補助効果を発揮してくれるので、巻き方などのコツさえつかめばすぐに使うことができます。
握力に自信がない方
ラバー素材は摩擦係数が高くグリップが強力なため、握力に自信がない方におすすめです。ラバー製のベロがバーにしっかりと食い込んで、ほとんど握力を使わずに、手のひらにバーを固定してくれます。
ギアのメンテナンスが面倒な方
ラバー素材のパワーグリップは、ギアのメンテナンスが面倒な方にもおすすめです。
レザー素材だと頻繁にメンテナンスをする必要がありますが、ラバー素材はほぼメンテナンスフリー。手汗で素材がボロボロになることもないため、最悪使った後カバンの中に放置しておけます。
臭いが気になったら洗濯機で洗って干すだけですよ。
合成素材のパワーグリップ
パワーグリップにメインで使われているのはレザー・ラバーですが、それらにカテゴライズされない合成素材が使われているパワーグリップもあります。
バーサグリップ系のパワーグリップは合成素材
合成素材で有名なのは、バーサグリップ製のパワーグリップ。
バーサグリップは、パワーグリップを最初に開発した会社で、世界的に支持されているパワーグリップブランドです。自社ブランドでの販売はもちろん、ゴールドジムやLÝFTなど他社ブランドからOEM販売もしています。
値段はかなり高額ですが、握力の補助性能はもちろん、耐久性にも優れ10年以上同じ製品を使い続けているユーザーも多いです。
バーサグリップの詳細はこちらの記事をどうぞ。
レザー・ラバー素材のおすすめパワーグリップ
【ラバー素材】VOLIX/パワーグリッププロ
トレーニングギア専門のフィットネスブランドVOLIXのパワーグリップ。ラバー素材なのでグリップ力が高く、手のうちにバーをがっちりと保持できる。引張強度が高く700kg以上の荷重にも耐えられるため、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応。
また、サイズが合わない・性能が納得できないなど、ユーザー側の都合でも90日間は返品可能で試しやすい。
【レザー素材】king2ring/pk650改
king2ringのpk650 改は、本革を使用した高耐久のパワーグリップ。引張強度が546kgあるため、高重量のデッドリフトなどにも充分に耐えられる。幅広のベロでバーを包み込むようにグリップするため、手のひらの保護能力も高い。使い込むほどに手に馴染み、背中トレーニングのかかせないトレーニングギアとなる。
ただし、革素材のため丸洗いはできず、定期的に陰干しする必要もあるなど扱いが面倒。上手くメンテナンスすれば、状態を保ったまま長期間使用可能。
パワーグリップの素材はメリット・デメリットに納得し購入するべき
以上、パワーグリップの素材に関して解説させていただきました。
改めてまとめますね。
レザー素材の特徴
- 耐久性が高い
- 使うほど手に馴染む
- 手汗をかいても滑らない
- グリップが弱め
- メンテナンスが面倒
ラバー素材の特徴
- グリップが強力
- メンテナンスが簡単
- 耐久性が低め
- ラバーの臭いがキツイ
- 汗をかくと滑りやすい
使われる素材でメリット・デメリットが変わってくるので、しっかりと把握したうえで、自分に合うパワーグリップを見つけて下さい。
また、この記事で紹介した以外にもパワーグリップを検討したい方は、おすすめパワーグリップ24選の記事もどうぞ。