トレーニングギア

初心者向け「トレーニンググローブは本当にいらない?」5つのメリットと選び方を解説

もし私が「トレーニンググローブはトレーニングにいらないのか?」と聞かれたら、こう答えます。

キンタ

パワーリフティングの大会に出場する予定でもなければ必要

おそらく、トレーニンググローブ不要論者には、「必要性を感じない」「なくてもトレーニングできる」などの理由で、使ったことのない方が多いと思います。

しかし、実際に使ってみると、トレーニングのクオリティに影響する、優秀なトレーニングギアだとわかるはずです。この記事ではまたトレーニンググローブを使ったことのない方のため、トレーニングに使うメリットと、実際にトレーニンググローブを選ぶ際のポイントを解説します

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トレーニンググローブがいらないと言われる理由は競技会で使えないから

「トレーニンググローブなんていらない!」という意見があるのは、おそらく理由の一つとしてパワーリフティングの競技会が関係しています。

パワーリフティングとは、ベンチプレス・スクワット・デッドリフトなどで、挙上できる重量を競うスポーツです。

パワーリフティングの競技会では、滑り止めになるトレーニングギアを着用できない場合があります。そのせいか、競技会に近い感覚を養うため、わざとグローブを使用しない方もいます。

また、トレーニング初心者はトレーニングギアを持っていないため、グローブのない状態がデフォルトです。そのまま慣れてしまい、トレーニンググローブの必要性を感じていないのだと思われます

キンタ

実際は、トレーニンググローブメリットだらけ。愛用している上級者もたくさんいますよ。

トレーニンググローブ5つのメリット

トレーニンググローブを使ったことがない方のため、トレーニンググローブ5つのメリットを解説します。

トレーニンググローブのメリット

  • 手のひらを保護できる
  • 手のひらの痛みを和らげる
  • バーを握りやすくする
  • バーの錆を防げる
  • モチベーションになる

トレーニンググローブは手の表面を保護できる

フリーウェイトのトレーニングは、ダンベル・バーベルのバーを手で握るため、手のひらに負担が集中します。

そのため…

  • ローレット(滑り止め)で手の皮が削られる
  • 重量で手のひらの皮が角質化する
  • マメができ皮がメクレる

など、続けるほどに手のひらがボロボロになってしまいますが、

トレーニングにグローブを用いれば、グローブの生地が手の表面を保護してくれるので傷や肌の角質化を防いでくれます。

特に、飲食の接客業などしている方は、手を見られることが多いです。ボロボロに荒れた肌は不潔な印象がつきまとうため、お客さんに悪いイメージを与えるかもしれません。

キンタ

「手のひらの皮を鍛えたい!」という目的でもなければ、素直にグローブで保護しておいた方が良いでしょう。

トレーニンググローブは手のひらの痛みを和らげる

鉄棒などでぶら下がると、手のひらに体重分の負担がかかり、場合によっては痛みを感じますよね?フリーウエイトトレーニングも一緒です。

ダンベル・バーベルには、滑り止めとしてグリップ部分に、ローレット(金属の凹凸)付いています。

ローレット自体にもいくつか種類があり、滑り止め機能を強化したものほど、手のひらへの負担が強いです。

もちろん、ダンベル・バーベルの重量に比例して負担が増すため、痛みも強くなります。

痛みは集中をさまたげ、トレーニングクオリティを落とす原因ですが、トレーニンググローブは、生地の厚みが痛みから守ってくれます。特に、手のひら側にパッドが入っているタイプのものなら、高重量のバーベル負荷も分散してくれるため、ほとんど痛みを感じません。

キンタ

重量が上がり手のひらの痛みが気になってきたら、グローブをつけてみてください。トレーニングのやりやすさが段違いですよ!

トレーニンググローブはバーが握りやすくなる

トレーニング種目にもよりますが、ダンベル・バーベルをしっかりグリップし保持することは重要です。

トレーニンググローブの手のひら側には、滑り止めなどグリップを高める機能があります。

たとえば、ダンベルが手の内で滑ると、重心が定まりません。自分が意図しない方向に動き、肝心の鍛えたい筋肉に意識が集中できないはずです。上手く力を発揮できず、扱える重量も上がらずトレーニング効率は落ちてしまいます。

滑り止めがしっかりしたトレーニンググローブなら、バーのグリップ部分に手のひらが吸い付くように保持しできるようになります。手首から先がウェイトと一体化するため、扱いやすくなり自分の思い通りにダンベル・バーベルを動かせるはずです。

また、滑り止めは握力の補助にもなります。

チンニング(懸垂)やワンハンドローなど身体に引き付ける動作の種目は握力の消耗が激しく、先に手が疲れてしまうのが問題です。トレーニンググローブなら、滑り止めが握力の消耗を抑えてくれるので、引き付ける動作の種目でもしっかり追い込むことができます。

また、グレードの高いトレーニンググローブなどは人間工学に基づき、自然と手を握りやすくなっているデザインされていたりします。

ちなみに、より握力補助に特化したトレーニングギアとしてパワーグリップがあります。詳しくはこちらの記事をどうぞ。

トレーニンググローブはサビを防げる

バーを握った際に付着する手汗や皮脂には「硫黄」「酸性の成分」が含まれているため、放っておくとメッキなどの表面処理を貫通しサビさせてしまいます。

スポーツジムなどの商業施設では、サビにくいステンレス鋼製や塗膜の強いメッキ処理をされた、高級な器具を使っています。また、スタッフが器具のメンテナンスを行い、会員も使用後にアルコールシートで汗を拭きとるため器具は綺麗な状態です。

対して、ホームジム用のダンベル・バーベルは、商業施設で使われるものほど表面の耐久性がありません。個人での使用でも、メンテナンスを怠るとスグ錆びてしまいます。

トレーニンググローブを着用してトレーニングすれば、手汗がダンベル・バーベルに付着しにくくなります。たまの乾拭きだけでもサビつかず、長持ちさせることが可能です。

トレーニングのモチベーションになる

グローブ以外にも、ベルト・パワーグリップ・リストラップ・スリーブなどのフィットネスアイテムはトレーニングのモチベーションになります。

気に入ったのデザインのトレーニンググローブを使えば、それだけでテンションが高まり、激しい運動をするため意識のスイッチが入るはずです。

キンタ

もちろんトレーニング効率に直結するトレーニングギアとしての機能が1番重要ですが、自分の気に入ったデザインであることも大事です。

トレーニンググローブの選び方

では、どんなグローブを選べば良いのか?

トレーニンググローブには色々なデザインがあり、機能もバラエティに富んでいます。ここでは、初めて購入する方向けに、トレーニンググローブ選びのポイントを簡単に解説します。

トレーニンググローブ選びのポイント

  • ジャストフィットするサイズを選ぶ
  • 目的でグローブの形状を選ぶ
  • トレーニング内容でグローブの機能を選ぶ
  • グローブの素材で選ぶ
  • メーカーで選ぶ

トレーニンググローブはジャストフィットするサイズを選ぶ

トレーニンググローブ選び最初のポイントはサイズです。普通の防寒用手袋なら少し遊びがあるぐらいのサイズでも良いですが、トレーニンググローブでオーバーサイズはNG。自分の手にジャストフィットするサイズを選んでください。

トレーニンググローブにかかる負荷は100kgを超えることもあります。サイズに余裕があると、グローブの生地がずれてしまい、上手くバーを握ることができません。手のひらの皮が生地と一緒にかたよってマメができてしまうため、グローブを着けている意味がなくなり逆効果です。

トレーニンググローブのレビューでは「使っているのに手にマメができた」「握りずらく使いにくい」という報告を目にすることがありますが、おそらくサイズの合わないグローブを使っていたためだと思われます。

トレーニンググローブの効果を十分に発揮するためには、手に遊びのないジャストサイズを選ぶことが重要です。

サイズは自分の手のひらの周囲を参考に決めますが、メーカーごとに微妙に測り方が異なります。

拳の骨を通るように、手のひらと平行に周囲を測るやり方が一般的ですが、

手のひらの幅だったり、手囲いというJIS規格が定める測り方もあるので要注意です。

トレーニンググローブの形状は目的で選ぶ

トレーニンググローブは何を目的とするかで選ぶ形状が変わります。

オープンフィンガーグローブ

最も一般的なトレーニンググローブのタイプです。指先の自由が効くため、ウェイトを扱いやすくオールマイティな活躍ができます。グローブを着けたままスマホの操作も可能です。

フルフィンガーグローブ

指先まで覆うタイプのグローブ。指先まで覆っているため少し不自由ですが、バーに直接手を触れたくない方、指先までしっかりと保護したい方向けです。

ハーフパームタイプグローブ

指と手のひらの一部をカバーするグローブで、素手に近い感覚でトレーニングしたい時に便利です。ただし、高重量だと布地がズレてしまいます。比較的軽い重量のトレーニング向きです。

トレーニングの種目・内容でグローブの機能を選ぶ

トレーニンググローブは、トレーニング種目・内容によって重視する機能が異なります。

機能トレーニング
滑り止めチンニング・デッドリフトなど握力を使うプル系種目
パッドベンチプレスなど、手のひらに高重量が乗るプッシュ系種目
リストラップベンチプレスやローバースクワットなど手首に負担のかかる種目

こちらの記事で、トレーニンググローブの機能とトレーニング種目の関係を詳しく紹介しています。

トレーニンググローブの素材で選ぶ

トレーニンググローブにメインで使われている素材は大きく分けて、レザーと化学繊維の2種類です。性能に大きな差はありませんが、耐久性や使い心地などが異なります。

レザー素材

山羊や牛などの皮を使った天然素材のグローブ、耐久性があり、使い込むほど手に馴染むという特性があります。デメリットは馴染むまで硬くて使いにくいのと、天然素材のため高額なところ。また、水洗いできないためメンテンナンスも面倒です。

化学繊維素材

主にポリエステル・ポリウレタン・ナイロンなど石油原料の素材。レザーと違い手に馴染ませなくても、最初から使いやすく、値段も比較的安い。デメリットは耐久性の低さで、レザーほど長持ちしません。

トレーニンググローブのメーカー・ブランドで選ぶ

有名スポーツメーカーはもちろん、フィットネス専門ブランドなど、様々な企業からトレーニンググローブが発売されていますが、どこから買うかも重要なポイントです。

特にAmazon・楽天などのECサイトで実物を確認せずに購入する場合、デザイン・ユーザー評価・見かけ上のスペックはあてになりません。すぐに壊れてしまう粗悪品だったり、送料が異常に高額だったりと、半分詐欺のようなセラーが多いです。

本当にユーザーから評価されている、信頼のおけるメーカー・ブランドを選んでください。

キンタ

キンタおすすめのメーカー・ブランドを一部紹介します。

adidas
ドイツ発祥のスポーツ用品メーカーです。三本のラインが特徴的なロゴで有名で、スポーツウェアやシューズを中心に幅広い製品を展開しています。特に、サッカーやバスケットボールなど、様々なスポーツのトップアスリートが愛用していることでも知られています。
GOLD'S GYM
世界最大級のフィットネスクラブで、実績のあるパーソナルトレーナーが多数在籍している本格派。日本を含め30ヶ国以上で店舗展開を行っています。高品質なオリジナルのトレーニングアイテムやアパレルなども販売しています。
ハービンジャー
トレーニングギア・アクセサリー専門のフィットネスブランド。トレーニングのパフォーマンスを引き出すため、高品質な素材と独自の技術による緻密な設計がされ、また長く使える耐久性も兼ね備えているため安心して使えます。
BODYMAKER
日本のスポーツブランドで、オンライン・実店舗両方で販売を行っています。フィットネス製品のラインナップが豊富で、ダンベル・パワーラックからアパレル・トレーニングギアまで、全てBODYMAKERで統一することも可能です。
GW SPORTS
神戸発のトレーニングギア専門のフィットネスブランド。グローブ・パワーグリップ・リストラップと、手首回りに集中した尖ったラインナップをしています。知名度は低いですが、Amazonで10年近く販売を続け、トレーニンググローブはAmazonベストセラー商品です。
画像引用:https://www.amazon.co.jp/

こちらの記事に、トレーニンググローブメーカー情報を詳しくまとめたので参考にどうぞ。

トレーニンググローブは1度使えばメリットが判ります

以上、トレーニンググローブのメリット・選び方を解説させていただきました。

トレーニンググローブがなくてもトレーニングはできますが、あれば手のひらを保護しつつトレーニングのクオリティを高めてくれる優秀なトレーニングギアです。

「トレーニングギアにあまりお金をかけたくない!」という方は、ホームセンターで購入できる500円前後の作業用グローブを使ってみてください。もしくは、100均の滑り止め付いたグローブでも良いです。トレーニング専用のグローブと比べると、性能は落ちますが、トレーニングがぐっとやり易くなるはずです。

キンタ

1度トレーニングにグローブを使えば、便利さがわかるはずですよ!

また、ワークマン製のグローブも安くて使いやすいです。興味のある方は、こちらの記事もどうぞ。

  • この記事を書いた人

キンタ

元転勤族のサラリーマン。しょっちゅう部屋がかわるので、その度に新しくホームジムを構築し、スポーツクラブも10店舗以上渡り歩く。現在は今までの経験を元に、自慢のマイトレーニングルームからフィットネス情報を発信。モットーは「健康的にデカク!」

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