
こんにちはキンタです。今回はリーディングエッジ「カスタムラック」のレビューです。
ホームジム用のトレーニングベンチが人気のフィットネスブランド・LEADINGEDGEから、本格的なバーベルラック「カスタムラック」シリーズが発売されました。
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カスタムハーフラックLE-CRH | カスタムパワーラックLE-CRP | カスタムパワーラック&スミスマシン アタッチメントセットLE-CRS.LE-CRP |
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カスタムハーフラック&スミスマシン アタッチメントセットLE-CHR.LE-CRS | カスタムパワーラック&プーリーケーブルマシンオプションセットLE-CRP.LE-CRPU\ | カスタムラック フルカスタムセットLE-CR.FULLCUSTOM |
カスタムラックは、リーズナブルな価格に本格的なスペック、北米メーカーのようなカスタム・拡張性に優れた仕様と、ホームトレーニングを充実させたい方にピッタリの逸品です。
とはいえ、バーベルラックは大型で高価なトレーニング器具です。気にはなっていても、ポンっと気軽には買えませんよね?当記事では、リーディングエッジのカスタムラック導入を検討している方のために徹底レビュー。メリット・デメリットの両面をわかりやすく解説します。
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カスタムラックはこんなパワーラック
まずは、リーディングエッジのカスタムラックシリーズの概要から、以下は基本セットとなるハーフラックのスペックです。
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耐荷重 | セーフティバー:400kg バーベル保持:300kg チンニングアーム:200kg |
高さ調節 | 2.5cm×68段階 |
本体重量 | 約60kg |
サイズ | 奥行:1,180mm 幅:1,230mm 高さ:2,150mm |
その他 | チンニングアーム |
価格 | 99,000円 |
ハーフラックを含め、以下のラインナップが販売されています。
- カスタムハーフラック
- カスタムパワーラック
- カスタムハーフラック&スミスマシン アタッチメントセット
- カスタムパワーラック&スミスマシン アタッチメントセット
- カスタムパワーラック&プーリーケーブルマシンオプションセット
- カスタムラック フルカスタムセット
また、カスタムラックには以下のような特徴があります。
- グレードアップ可能なカスタム性
- 豊富なアクセサリーで高い拡張性
- リーズナブルな価格
- 日本に合わせた扱いやすいサイズ

では、カスタムラックの特徴を、ひとつずつ見ていきましょう。
グレードアップ可能なカスタム性
リーディングエッジのカスタムラックは、ベースとなる「ハーフラック」に各種オプションパーツを組み合わせカスタマイズできる仕様となっています。

バーベルラックは耐久性が高く、数年~場合によっては一生もののアイテムですが、部屋の広さや予算が導入のハードルとなり、コンパクトで安い低スペックなバーベルラックを選びがちです。
後からスペース・予算に余裕ができたり、自分のトレーニングレベルが上昇すると「もう少しグレードの高いパワーラックを買えば良かった…」と後悔することがあります。しかし、バーベルラックは高価なトレーニング器具なので気軽には買い直せず、大きいため処分するのも大変です。
一方、カスタムシリーズのバーベルラックは、追加パーツの購入によるアップグレードが可能です。
たとえばハーフラックなら「パワーラックアタッチメント」の追加購入で、パワーラックにアップグレード。

他にも「スミスマシンアタッチメント」「プーリーシステムオプション」を加えて、オールインワンラックのような、万能マシンにすることもできます。


どのカスタムラックを選んでも、自分のトレーニングレベルや都合に合わせてアップグレードできるので、買い直しやスペック不足に悩まされないはずです。
豊富なアクセサリー
カスタムラックはアクセサリーが充実しています。
2025年7月現在は開発中のアイテムばかりですが、以下のアイテムが発売予定です。

収納に便利なプレートストレージやシャフトホルダー、ベンチプレスやスクワットに便利なローラーJフック・ロングセーフティ。また、ディップスバーやレッグパッドがあれば、自宅でできる種目の幅が広がり鍛え分けが簡単になります。
手頃な価格帯
リーディングエッジのカスタムラックは、他のフィットネスブランドの準業務用クラスバーベルラックより、2~3割程度安いお手頃価格です。
代表的な準業務クラスのハーフラックと比べてみましょう。以下は、リーディングエッジ・MBCパワー・鬼(ONI)のハーフラックの比較表です。
リーディングエッジ | 鬼 | MBCパワー |
![]() カスタムハーフラックle-crh | ![]() ONI 鬼 ハーフラック | ![]() MBC ハーフラック スタンダード210cm |
奥行:1,180mm 幅:1,230mm 高さ:2,150mm | 奥行:1,200mm 幅:1,900mm 高さ:2,000mm | 奥行:1,480mm 幅:1,250mm 高さ:2,100mm |
耐荷重:400kg | 耐荷重:500kg | 耐荷重:525kg |
99,000円 | 118,000円 | 16,1750円 |
どのハーフラックにもスペックに大きな差はありませんが、リーディングエッジが突出して安く価格は10万円を切っています。

自宅でジム並みのバーベルトレーニングができてこの価格は相当に安いです。
日本に合わせた扱いやすいサイズ
リーディングエッジのカスタムラックは、日本で使う事を考えたサイズで設計されています。
奥行・幅は、日本人の体格なら無理なく使えるよう余裕がありながら、6畳程度のスペースで設置できるよう無駄のないサイズ。また、フレーム高は上部へのはみだしがなく215cm。日本の住宅の低い天井(古い家では220cm以下、比較的新しい家でも230〜240cm)にも設置可能です。

リーディングエッジ・カスタムラックのここが凄い!
リーディングエッジ・カスタムラックの特徴だけでは、いまいちピンときていない方も多いと思います。そこで、ここからはスペックやオプションにどのような「すごさ」が隠されているのかを、具体的に掘り下げて解説していきます。
MAX耐荷重400kg準業務レベルのスペックがスゴイ!
リーディングエッジ・カスタムラックで特に注目したいのが、準業務用クラスの最大400kgの耐荷重です。耐荷重とはパワーラックが安全に支えられる最大重量で、耐荷重が大きい程より高重量のバーベルトレーニングを安全に行うことができます。

中には耐荷重400kgと聞いて「そんな高重量扱えないからオーバースペック過ぎる」と感じる方もいるかもしれませんが、400kgはあくまでバーベルが完全に止まった状態の耐荷重(静止荷重)です。
実際のトレーニングでは、バーベルを置いたり落としたりと、瞬間的に静止荷重よりも大きな衝撃荷重が発生するため、扱うバーベル重量以上の耐荷重が必要となります。たとえば、150kgのバーベルを10cmの高さから落とすだけで瞬間の衝撃荷重は200kg以上です。

また、耐荷重のため太いフレームが使われているため、トレーニング中の揺れを防ぎ安定したトレーニングが可能です。
リーディングエッジ・カスタムラックの耐荷重は、以下のようにパーツによって耐荷重は変わりますが、最大耐荷重は400kgとジムに設置されているパワーラックに迫るスペックとなっています。
- セーフティーバー400kg
- バーベル保持部分300kg
- チンニンググリップ200kg
- スミスマシン200kg
- プーリーオプション100kg

筋トレ上級者も満足して使える耐荷重です。
2.5cm間隔で高さ調節
リーディングエッジ・カスタムラックは、2.5cm間隔×68段階でバーベルを受ける部分の高さを調節可能です。
バーベルラックを選ぶ際、耐荷重並みに大切なのが「バーベル保持部とセーフティの高さ調節の精度」です。この精度がトレーニングの質を大きく左右します。

例えば、ベンチプレスにおいてはラックアップ(バーベルをラックから持ち上げる動作)の位置が重要になってきます。ラックアップ時には、胸や肩周りの筋肉はほとんど使いません。下の図のように、肘関節をわずかに伸ばしてバーベルを2〜3cm程度浮かせ、バーベルの重量を腕の骨で支えるようなイメージで行うのが理想です。

このとき、高さ調節の精度が粗いと、ラックアップに最適な位置にバーベルを固定できず、以下のようなデメリットが生じます。
バーベル位置が高すぎる![]() | バーベル位置が低すぎる![]() |
製品にもよりますが、比較的安いバーベルラックは5〜10cm単位の粗い調節しかできないものが多く見られます。その点、カスタムラックは、2種類のフックを使用することで、バーベル保持位置はもちろん、セーフティバーの高さも2.5cm単位で細かく調節可能です。


バーベルトレーニングでは、扱う重量が増えるほど、わずかな高さの違いがパフォーマンスに大きく影響します。カスタムラックの高さ調節の精度はジムに設置されているパワーラック並みなので、効率的かつ安全なバーベルトレーニングができるはずです。
特許申請のオリジナルチンニンググリップ
リーディングエッジ・カスタムラックすべてに共通するのが、特許申請オリジナル構造の可動式チンニンググリップです。

普通のチンニンググリップは固定式のため、一度握ると手首の角度を変えられません。これにより肩回りの関節可動域が制限され、背中の筋肉を十分に刺激できないことがありました。
カスタムラックのチンニンググリップはグリップの根元が回転するので、チンニング中のポジションに応じて手首を自由に回せます。そのため手首の角度が肩周りの動きを阻害せず、筋肉の可動域を目いっぱい使ったトレーニングが可能です。

また、手幅も9段階に調節できるため、ナローからワイドグリップまで自由自在、背中・腕の鍛え分けが容易です。

自宅でケーブルトレーニングができるプーリーオプション
リーディングエッジ・カスタムラックはプーリーオプションの追加で、自宅でケーブルトレーニングができます。

ケーブルトレーニングは、ダンベルやバーベルと違い、筋肉にかかる負荷が常に一定です。そのため、肩・腕など細かい筋肉の鍛え分けはもちろん、胸・足など大きな筋肉にも安定した負荷を与えられます。
しかしケーブルトレーニングには、ジムのようなケーブルマシンやオールインワンラックなど、50万円以上の高価な器具が必要になってきます。
対して、リーディングエッジのカスタムラックは、約40,000円でケーブルマシンの機能を付加可能です。
ウエイトにはバーベルプレートを流用でき、ケーブルを引く高さはワンタッチのアタッチメントで簡単に調節可能、グリップハンドルやフットサポートが付いているので、肩・腕はもちろん脚までほぼ全身の筋肉を鍛えられます。

また、ケーブルでしかできないトレーニング種目もたくさんあるので重宝するオプションです。

ちなみに、プーリーオプションの取付はパワーラックである必要があります。ハーフラックの場合は、オプションでパワーラックにグレードアップしてからになります。
バーベルとレーニングを安全に行えるスミスマシンオプション
リーディングエッジ・カスタムラックは、オプションのスミスオプションアタッチメントでスミスマシンの機能を追加できます。

スミスマシンは、ガイド付きで安全にバーベルトレーニングができるマシンです。バーベルの軌道が直線で固定されるため、バランスを崩すことなくウエイトの上げ下げに集中できます。しかし、スミスマシンは単体価格が10万以上&パワーラック同様大型の器具なので、導入ハードルの高いトレーニング器具です。
リーディングエッジ・カスタムラックの「スミスオプションアタッチメント」は約50,000円の低予算でパワーラック・ハーフラックどちらにもスミスマシンの機能を付加できます。

バーこそ付属していませんが、普段使っているバーベルのバーをそのまま流用可能です。
リーディングエッジ・カスタムラックの注意点
リーディングエッジ・カスタムラックの注意点やデメリットも見ていきましょう。
トレーニングに広い面積が必要
これはリーディングエッジのカスタムラックに限りませんが、自宅でバーベルトレーニングをするには、ある程度広いスペースが必要です。
バーベルラック自体の大きさに加え、ベンチを置くスペース、プレートの付け外しするスペースなどが必要なため、余裕を持ってトレーニングするには6畳以上の部屋に設置する必要があります。
トレーニング器具の設置スペースに関してはコチラの記事を参考にしてください。
プレートの保管スペースを確保する必要がある
リーディングエッジ・カスタムラックにはデフォルトでプレートストレージが付属していません。
プレートストレージとは、以下のように使わないプレートをまとめて引っかけておく収納部品です。

プレートの収納場所は意外と重要です。プレートの枚数が少ない内は気になりませんが、100kgを超えてくるとプレートの枚数は10枚以上。床置きで保管するとスペースが取られ、トレーニングの邪魔になります。
カスタムラックにはプレートストレージがないため、オプションで追加する必要があります。(※オプション開発中)
もし、部屋にスペースがあるなら、別途プレートツリーなどがあると便利です。
レギュラーシャフトのバーベルが使えない
リーディングエッジ・カスタムラックでは、レギュラーシャフトのバーベルが使えません。
バーベルにはレギュラーシャフトとオリンピックシャフトの2種類の規格があります。
レギュラーシャフトは多くのホームジムで採用されている、コンパクトで軽めのバーベルです。プレートを取り付けるスリーブ部分が細く、プレートもレギュラーシャフト専用(穴径28mm)です。
対して、オリンピックシャフトは競技会やスポーツクラブなどで採用される、本格的なバーベルです。バーシャフトの長さは2,200mm以上あり、プレートスリーブの直径が50mm。もちろんプレートもオリンピックシャフト専用で、レギュラーシャフトのプレートとの互換性がありません。
規格 | オリンピック![]() | スタンダード![]() |
耐荷重 | 高い | 低い |
スリーブ | 回転 | 固定 |
サイズ | 大きい | コンパクト |
費用 | 2~5倍 | 安い |
プレート径 | 50mm | 28mm |
カスタムラックは、オリンピックシャフトのバーベル使用を前提としたデザインです。横幅が123cmあるため、レギュラーシャフトのバーベルだとプレートスリーブ部分がひっかかってしまいます。また、オプションのプーリーシステムも穴径50mmのオリンピックシャフト専用のプレートしか使えません。
リーディングエッジ・カスタムラックは自宅で本格的なバーベルトレーニングがしたい方におすすめ
以上、リーディングエッジ・カスタムラックを紹介させていただきました。
改めて、現在のカスタムラック・ラインナップです。
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カスタムハーフラックLE-CRH | カスタムパワーラックLE-CRP | カスタムパワーラック&スミスマシン アタッチメントセットLE-CRS.LE-CRP |
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カスタムハーフラック&スミスマシン アタッチメントセットLE-CHR.LE-CRS | カスタムパワーラック&プーリーケーブルマシンオプションセットLE-CRP.LE-CRPU\ | カスタムラック フルカスタムセットLE-CR.FULLCUSTOM |
リーディングエッジ・カスタムラックは、「目的・予算・スペース」に合わせたバーベルラックが選べ、パーツは共通規格なため自由にカスタマイズ可能。また、本格的なスペックでトレーニーの事を考えて設計されたデザインで、ホームトレーニングをジム並みの環境に変えてくれる逸品です。

今後もオプションパーツがどんどん追加販売されていくので、自分の身体と一緒にトレーニング環境をグレードアップさせたい方は、ぜひ検討してみて下さい。
バーベルラックと一緒にトレーニングベンチを探している方は、リーディングエッジのトレーニングベンチがおすすめです。お手頃価格&確かなスペックで、ホームジムでの採用率が高く多くのトレーニーに支持されています。