こんにちは!キンタです。この記事ではトレーニングベルトに興味のある向けに、以下の疑問に答えていきます。
- トレーニングベルトは革・ナイロンどちらの素材が良い?
- 革・ナイロン製ベルトの特徴は?
- 初心者におすすめのトレーングベルトが知りたい!
フィットネスクラブで腰に厚手のベルトを巻いている方を見かけますよね?あれこそがトレーニングベルト。備品として貸し出しているフィットネスクラブも多いため、1度は試した方が多いと思います。
トレーニングベルトは、衣服のベルトとは異なり、強い締め付けで不安定な腰・お腹回りを支えてくれます。締め付けにより腹圧をかけ、トレーニング効率をアップし、腰の怪我予防もできる超有能なトレーニングギアです。
そして、トレーニングに慣れてくると、備品ではなく自分用のベルトが欲しくなってくるはずです。
しかし、Amazonなどでトレーニングベルトを調べてみると…
革製・ナイロン製と素材の異なるトレーニングベルトが見つかり「どっちを選んだらよい?」と悩むことになる方も多いと思います。
この記事では、悩めるトレーニングベルト初心者のため、素材によるトレーニングベルトの特徴・メリット・デメリットを含めまとめました。また、トレーニングベルトの着け方や、おすすめベルトも紹介するので、最初のトレーニングベルト選びの参考にして下さい。
目次
トレーニングベルト革製・ナイロン製はトレーニング内容などで決めるのがおすすめ
トレーニングベルトの素材、革・ナイロン双方にメリット・デメリットがあります。トレーニング歴に関わらず、どちらかを選ぶなら、トレーニング強度やデザインなどを参考にして決めましょう。
なお、私の個人的な意見ですが…
バーベルでのトレーニングに力を入れている男性トレーニーには革製がおすすめです。革の硬さで腰回りをシッカリと固められるため、高い腹圧と腰の保護による怪我予防が期待できます。デザインもドッシリとした印象があるため、パワー系のトレーニングにピッタリです。
対して、ダンベルや軽めのバーベルメの女性トレーニーには、ナイロン製がおすすめ。かけられる腹圧は低めですが、軽くて薄いのでつけやすく動きやすいです。また、デザインやカラーの選択肢が多く、好みのものを選びやすいのもポイント。
これだけでは各素材のトレーニングベルトの特徴がつかめないと思うので、素材ごとにメリット・デメリットを詳しくまとめました。
革製トレーニングベルトのメリット・デメリット
革製トレーニングベルトのメリット
トレーニングベルトの代表的なメリットは以下の通りです。
革製トレーニングベルトのメリット
- 腰を固める効果が高い
- 耐久性が高い
- 馴染むほど使いやすい
- エイジングによる風合いの変化
革製トレーニングベルト最大のメリットは、硬く厚みのあるベルト生地です。これが腰回りの強固な壁となり、効果的に腹圧を高め腰を保護してくれます。スクワット・デッドリフトなど高重量のバーベルトレーニングに向いています。
高重量トレーニングに対応できるのは革製ベルトならではです。
革製品のため耐久性もあります。しっかりメンテナンスして使えば10年は使えるはずです。使い込むほどに身体のラインに馴染み、自分が使いやすい状態を長期間キープ。毎回同じ感覚でトレーニングにのぞめます。
また、トレーニング効果には影響しませんが、エイジング(経年による風合いの変化)を楽しめます。使い込んだベルトの絶妙なクタビレ感は、革製トレーニングベルトの魅力のひとつです。
革製トレーニングベルトのデメリット
また、革製トレーニングベルトには以下のようなデメリットもあります。
革製トレーニングベルトのデメリット
- 馴染むまで時間がかかる
- ナイロン製より高額
- メンテナンスが面倒
- ピン留めのバックルが不便
革製トレーニングベルトのバックルは、ピン留め式です。そのため、ベルトの脱着時は強く引っ張り、ピンを抜き差しするスペースを作る必要があります。セットごとにベルトを着け外しするため、意外と手間で面倒なんです。また、新品状態だと硬く締めにくいです。身体のラインに馴染むまで少し時間がかかります。
性能には関係ありませんが、革製トレーニングベルトは天然素材を使っているため、ナイロン製より高い傾向にあります。メーカー・ブランドにもよりますが、ナイロンベルトより1,000〜2,000円は高いと思ってください。
また、水に弱く汚れても洗濯機で丸洗いもできません。アルコールで表面の汗を拭いたり、陰干ししたり、場合によっては油分を足すためオイルを含ませたりと、少しメンテナンスに手間がかかります。
革製ベルトはトレーニング性能に関係ないデメリットが多いですね。
また、同じ革製でもバックルがレバーアクションタイプで、脱着がワンタッチのベルトもあります。詳しくは、おすすめレバーアクションベルト8選【メリット・デメリットや選び方も詳しく解説】の記事をどうぞ。
ナイロン製トレーニングベルトのメリット・デメリット
ナイロン製トレーニングベルトのメリット
トレーニングベルトの代表的なメリットは以下の通りです。
ナイロン製トレーニングベルトのメリット
- 軽くて使いやすい
- マジックテープなので調節しやすい
- 締めた状態でも動きやすい
- 洗濯機で丸洗い可能
- カラー・デザインの選択肢が多い
ナイロン製トレーニングベルトのメリットは、軽くて使いやすいところです。軽い物だと200~300gほどなので、ほとんど重さを意識することがありません。また、薄手のため締めた後も、腰回りの動きを阻害しないため。ダンベル・マシンなど、比較的強度の低いカジュアルなトレーニング向きです。
コンパクトに折りたたんでカバンに入れられるため、持ち運びも便利です。
ベルト留めがマジックテープなのも、使いやすさのポイントです。無段階に締め付けを調節できるため、体調・体型にあわせた使用ができます。ベルトを外すときも、マジックテープを剥がすだけです。革製ベルトのように、ピンを抜くため頑張ってベルトを引っ張る必要がありません。
また、化学繊維なのでデザインの自由度が高いです。革製のようなゴツさがなくカジュアル、カラーバリエーションも多く、好きなデザインが選べます。耐水性もあるため、汚れてきたら洗濯機で丸洗い可能なため、メンテナンスも簡単です。
ナイロン製トレーニングベルトのデメリット
また、ナイロン製トレーニングベルトには以下のようなデメリットもあります。
ナイロン製トレーニングベルトのデメリット
- 革製ほど腰を固める効果がない
- 耐久性は革製に及ばない
- マジックテープ留めなので剥がれやすい
ナイロン製トレーニングベルトは、薄手で革製ほど硬度がないため、腹圧が弱く腰回りを強く固めることができません。ベルト留めもマジックテープなので、強い負荷がかかると剥がれる心配があります。ダンベル・マシンなど比較的強度の低いトレーニングに適正はありますが、強度の高いバーベルトレーニングには力不足です。
また、耐久性の面でも革製には劣っています。革製はメンテナンス次第では10年以上持ちますが、ナイロン製は良くて数年。値段は安いですが、買い替える頻度は革製より高くなります。
カジュアルなトレーニングには良いですが、本気のウエイトトレーニングには物足りない性能です。
改めて、革製・ナイロン製トレーニングベルトのメリット・デメリットをまとめました。
革製 | ナイロン製 | |
腹圧 | 生地が硬く、強い腹圧で腰を保護 | 腹圧が弱く、マジックテープも剥がれやすい |
耐久性 | 丈夫で長持ち | 耐久性は革製に劣る |
メンテナンス | 水洗いできずメンテナンスが面倒 | 洗濯機で丸洗い可能 |
デザイン | どっしりとした印象 | カジュアルでカラーも多い |
使いやすさ | ベルトのピン留めが手間 | 脱着しやすく マジックテープで無段階調節 |
動きやすさ | 生地が硬いため動きが制限される | 動きやすい |
トレーニングベルトの着け方
トレーニングベルトを着ける主な目的は、腹圧を高め補助することです。
腹圧(腹腔圧力)=下っ腹にかかる圧力。
腹横筋・横隔膜・骨盤底筋などの下っ腹周辺の筋肉に力をこめ、外側に膨らませるように固める行為を、腹圧をかけると表現します。
腹圧を高めることで、体幹が安定し手足が自由に動くようになるため、力をこめやすくなります。また、腰がまっすぐに固定されるため、脊柱にかかる負担が分散され怪我も予防できます。
ただし、トレーニングベルトは、衣服用のベルトとは目的はもちろん着け方も異なり、正しく装着しないと本来の効果を発揮しません。
実際、私も最初はなんとなく勘で装着して使っていたためか、気休め程度の効果しか感じられませんでした。
ここでは、トレーニング効果をアップし、腰をしっかり保護できるトレーニングベルトの着け方を解説します。
トレーニングベルトを着ける位置
トレーニングベルトは、普通のベルトのように腰ではなく、おへそ付近に巻き付けます。位置が高すぎるとあばら骨に、逆に低すぎると骨盤に当たり、可動域が制限されるからです。
ベストな位置は体型や骨格によって上下しますが、下っ腹を膨らませたときの頂点位置にトレーニングベルトの中心がくる位置が良いでしょう。
ベルトとお腹が一体化し、腹圧をかけやすくなりますよ。
また、稀に肋骨にかかる位置に着けている方もいます。この位置は背中が曲がりにくいので、高重量のデッドリフトに使えるようです。
トレーニングベルトの装着手順
- 肺を潰すイメージで息を吐く
少し前かがみで、肩をすぼめるように息を吐くことで肋骨が閉じます。 - 閉じた肋骨を位置をキープしたまま、お腹を背骨に引き付ける
- おへそ位置辺りにベルト巻く
- 指1~2本程度入る余裕を残し強く締め上げる
※お腹が全く動かないぐらいギチギチに締めると、腹圧が効かなくなるので要注意
上手く装着できていると、お腹がベルトの壁に張り付くような感じになります。
トレーニングベルトを着ける際の注意点
トレーニングベルトを着ける際の注意点もおさえておきましょう。
トレーニングベルトをギチギチに締め付けるのはNG
腰を保護するためと、ベルトを隙間なくギチギチに締め付けるのはNGです。
トレーニングベルトはコルセットのように関節を固定する器具ではなく、腹圧を高めるための補助として、お腹に巻き付けています。そして、肝心の腹圧をかけるには、お腹が膨らむスペースが必要です。下っ腹に力をこめた際、お腹が膨らんでベルトの壁と一体化したとき、腹圧は最大の効果を発揮します。
そのため、ギチギチに締め付けて完全にスペースを潰すのではなく、指1~2本程度入る余裕を持たせて下さい。
レスト中はトレーニングベルトを外す
トレーニングのセット間の、レスト(休憩)中はトレーニングベルトを外す、もしくは緩めておきましょう。
ベルトの圧力は腸腰筋・内腹斜筋・外腹斜筋など、腰回りのインナーマッスルに負荷がかるため、それだけで筋肉が疲労してしまいます。
レスト中は身体を回復させるため、極力ベルトは外し、セット中のみ強く締めつけるにして下さい。
初心者におすすめの【革製】トレーニングベルト
選択肢が多過ぎて選べないという方のため、初心者におすすめなトレーニングベルトをまとめました。
BK G3368|ゴールドジム(GOLD`S GYM)
参考価格: 7,150円
ゴールドジムのG3368は、ゴールドジムブランドのオーソドックスなトレーニングベルト。多くのフィットネスクラブ・スポーツジムで備品として採用されている。
厚さ5mmの頑丈な革でしっかりと腰回りを締めつけ腹圧の補助、背面にはバックサポートのクッション材が入っており腰にかかる負荷を効果的に分散し保護できる。耐久性に優れゴールドジム会員以外にも愛用者の多い逸品。
素材 | 革 |
サイズ | XS:55~65cm S:65~75cm M:75~85cm L85~95cm X:L95~105cm |
トレーニングベルト|ALLOUT
参考価格: 7,980円
ALLOUTのトレーニングベルトは、牛の本革の中でも柔らかく耐久性のあるカウハイドを使用した、柔軟性の高い製品。
カウハイドを使用しているため、使い込まないでもトレーニング初回から腰にフィットするソフトな仕上がり。また、背面のバックサポートはウレタン製21mm厚の極厚クッション、程よい弾力とフィット感でズレにくく使いやすい。
素材 | 革 |
サイズ | XS:52~68cm S:65~82cm M:76~93cm L:80~100cm |
A-Gloss|【Tarzan掲載モデル】トレーニングベルト
参考価格:3,980円
A-Gloss【Tarzan掲載モデル】は、贅沢に牛本革を使いつつも、価格を4,000円前後に抑えたコスパ抜群のレザー製ベルト。裏面は肌触りの良いスエードとなっているため、耐久性・付け心地も優れている。
価格を抑えるため、ベルトの内側には再生皮革・スポンジなどを使用しているため、若干耐久性に劣る。
素材 | 革 |
サイズ | M:70~100cm L:85~110cm |
初心者におすすめの【ナイロン製】トレーニングベルト
ウエイトベルト|GronG
参考価格: 2,000 円
GronGは日本の総合フィットネスブランド。プロテインなどを中心にトレーニング用品を多数扱っている。
GronGのウエイトベルトは、ナイロン素材のトレーニングベルトの中でも特にお手頃。女性・トレーニング初心者が気軽に挑戦できる価格だが、丈夫な生地がしっかりと腹圧を受け止めてくれるため、トレーニングクオリティが高めることができる。
トレーニングベルトとしては、腹部側のベルト幅が広いため、体格によっては多少かがみにくい。
素材 | ナイロン |
サイズ | S:60~75cm M:75~90cm |
4.5インチフォームコアベルト|ハービンジャー(Harbinger)
参考価格: 4,840 円
ハービンジャーはパワーリフティング系のフィットネスブランド。グローブ・ベルトを中心に幅広くトレーニングギアを扱っている。
4.5インチフォームコアベルトは、IWF(国際ウエイトリフティング協会)の競技規格に適応したトレーニングベルト。幅広で厚みのある生地を使用した本格的なトレーニングベルトで、革製には1段劣るが腰の保護力は高め。ナイロン製だが使いはじめは、生地が硬く馴染むのに少し時間がかかる。
素材 | ナイロン |
サイズ | S:63~74cm M:76~86cm L:86~97cm XL:97~112cm |
ウェイトリフティングベルト|TOPPERGEAR
参考価格: 3,280 円
TOPPERGEAR ウェイトリフティングベルトは、身体にフィットする機能性を備えたトレーニングベルト。
背面のバックサポートと腹部側に幅をとり、サイドを短くすることで、腰に自然な形でフィットするデザインとなっている。生地の厚みも11mmと分厚く、マジックテープも強力なため、しっかりと腹圧がかけられる。
素材 | ナイロン |
サイズ | S62~76cm M:76~90cm L:90~100cm |
トレーニングベルトでクオリティの高いトレーニング
以上、トレーニングベルトを持っていない方向けに、革・ナイロン素材のベルト情報を紹介させて頂きました。
トレーニングベルトは正しく装着して使えば、トレーニングクオリティを高め腰の怪我まで防げるため、優先度の高いトレーニングギアです。まだ、トレーニングベルトを使ったことのない方は、1度備品で置かれているベルトを、記事で紹介した方法で試してみてください。
きっとトレーニングベルトの良さが判るはずです。
他にもトレーニングベルトをベルトを検討したい方は、おすすめトレーニングベルト19選の記事もどうぞ。