ピットソールは特殊設計のインソールで、中敷きの代わりに靴の中に入れて使うことで、姿勢・歩き方が改善し、ダイエットサポート効果が期待できます。
しかし、靴によっては中敷きが簡単に外せないため「中敷きを抜かずに、上からピットソールを入れて使ってはダメなの?」と思っている方も多いはずです。
結論から言うと、ピットソールの上から中敷きを使うのは、姿勢・歩き方に悪影響を与える可能性があるため、おすすめできません。
この記事では、ピットソールと中敷きを重ねて使うことのデメリットと、中敷きが外せない場合の対処法をわかりやすく解説します。ピットソールの使い方で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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ピットソール中敷きの上からの使用がNGな理由
まずは、ピットソールを中敷きの上から使用してはいけない理由から解説します。
ピットソールは、足裏のアーチを総合的にサポートし、ダイエットを助けるインソールです。
足裏は複雑なアーチ構造を持ち、歩行時の衝撃吸収と推進力の変換を担っています。しかし、現代人はハイヒールや運動不足により足裏のアーチが歪みやすく、その結果、姿勢や歩き方の悪化、運動・代謝の低下を招き、カロリーを消費しにくい体になりがちです。
ピットソールは、足裏のアーチを支えて足のトラブルを和らげ、姿勢と歩き方を改善します。これにより、消費カロリーの増加が期待でき、ダイエットをサポートします。

ピットソールの詳しい効果は、「ピットソールは痩せない?」姿勢改善とダイエット効果の関係性の記事をどうぞ。

ですが、ピットソールを中敷きの上から重ねて使うのはNGです。なぜなら、靴の中敷きとピットソールが干渉すると、本来のアーチサポート効果が損なわれ、足裏に悪影響が生じる可能性があるためです。
中敷きの上からピットソールを使うと、足の動きが制限されてしまう
ピットソールと中敷きの重ね履きは、靴内部の圧迫により足の自由度を奪います。
足の自由度は、足裏の機能にとって不可欠です。土踏まずの上下運動による衝撃吸収と推進力への変換、そして足指による地面の把持と蹴り出しによるバランス維持という重要な働きが、靴内部の空間不足によって制限されてしまいます。

土踏まずの動きが制限されると膝が曲がってしまう
土踏まずの動きが制限されると、膝が曲がるため、姿勢・歩き方に悪影響です。
靴の中で土踏まずの動きが制限されてしまうと、歩行時の衝撃を足裏で吸収しきれなくなり身体の方へ伝わってしまうため、その分の衝撃吸収は膝関節で行うことになります。
衝撃を和らげようと、足を地面につける度、膝を深く曲げるため、常に膝の曲がった姿勢・歩き方になってしまうのです。

足の指が自由に動かせないと外反母趾になりやすい
足の指の動きが制限されると、外反母趾やウオノメといった足のトラブルを招きやすくなります。
外反母趾は、足の親指が内側に曲がってしまう病気です。要因の一つに、ハイヒールやサイズの合わない窮屈な靴の使用により、足指の動きが妨げられることが挙げられます。
足の指の動きが制限されると、地面をしっかりと掴むことができなくなり、着地時にかかとの骨が内側に倒れるオーバープロネーションを引き起こします。このオーバープロネーションによって、歩行時の重心が足の内側に偏るため、足の親指が内側に曲がる外反母趾につながるのです。

加えて、足の指の動きが制限されると、浮き指(足の指が地面にしっかり接地せず浮いた状態)を招きやすいため、指の付け根に過度な負担がかかり、ウオノメやタコといった皮膚のトラブルを生じやすくなります。

このように、ピットソールを中敷きの上から使うと、逆に足に負担がかかってしまい逆効果です。ピットソールのダイエットサポート効果を活かすためには、最初から入っている中敷きは取り出してから、使用して下さい。

次は「中敷きが外れない場合はどうすれば良いのか?」について解説します。
ピットソールが使えるのは中敷きが取り外し可能な靴のみ
ピットソールは中敷きの上から使うと、足に負担がかかり逆効果です。そのため、靴から取り外してピットソールを入れる必要があるのですが、中には中敷きの外れない靴もあります。
靴に入っている中敷きは、以下の3タイプに分類されます。
- 敷いてあるだけのタイプ
- 接着タイプ
- 縫い付けタイプ
ピットソールが使えるのは「敷いてあるだけのタイプ」と「接着タイプ」です。敷いてあるだけのタイプは簡単に引っこ抜けますが、接着タイプの取り外しは手間と時間がかかり意外と大変です。

次は、この接着タイプの中敷きの外し方を紹介しますね。
靴底タイプの中敷きの外し方
接着タイプの中敷きは強引に接着を剥がそうとすると、靴の内側で中敷きが破れたり接着剤が残り、内底がボロボロになってしまいます。中敷きの接着剤は熱可塑性(加熱すると軟化し、冷却すると再び固化)のため、ドライヤーなどで暖め、接着剤を柔らかくしてから剥がすのが一般的です。
接着タイプの中敷きを剥がす際は以下のアイテムを用意して下さい。
- 温風の出るドライヤー
- 硬めのヘラ
- マイナスドライバー(あると便利)
接着タイプの中敷きの外し方手順
- ドライヤーの温風を当てやすくするよう、靴の開口部を広げます。紐靴であれば紐を全て外しておいた方が良いでしょう。
- 靴の内底のかかと部分にドライヤーの温風を当てます。1分ぐらい温めれば、接着剤が柔らかくなるはずです。
- 中敷きの端に指を入れ、剥がすためのとっかかりを作ります。このときマイナスドライバーがあると、端っこを持ち上げやすく、とっかかりが作りやすいです。
- ドライヤーで中敷きの次に剥がす部分に温風を当てながら、ゆっくりと剥がしていきます。ひっかかりを感じたら、無理をせずドライヤーでしっかりと熱を加えてから、再度剥がしてみて下さい。
- 中敷きが全て剥がれたら、内底に残っていた接着剤を取り除きます。再度ドライヤーで温めてから、硬いヘラなどで軽くこすって下さい。ティッシュや布でこすると、靴の内側で接着剤と繊維がからまってボロボロになるので要注意です。
縫い付けられた中敷きは外さない方が良い
では、縫い付けタイプの中敷きはどうすれば良いのか?
縫い付けタイプの中敷きは、高級なドレスシューズなどに見られるタイプです。靴のアッパーやミッドソールに、中敷きが直接縫い付けられているため、取り外しが困難です。
物理的に縫い目を切れば中敷きを外すことはできますが、あまりおすすめできません。1度外すと、素人では元に戻せないうえ、靴の生地を傷めてしまうからです。

中敷きが縫い付けタイプの靴は、ピットソールの使用をあきらめて下さい。
ピットソール使用時の中敷き剥がしの注意点
接着タイプの中敷きを剥がす際は、以下のポイントに注意してください。
- 中敷きは再利用を念頭に綺麗にはがす
- ドライヤーでの温め過ぎに注意
- 中敷きを再接着する際はダイアボンド
注意点を、ひとつずつ解説します。
中敷きは綺麗にはがす
接着された中敷きを剥がす際は、一気に剥がさず、時間をかけて極力綺麗に剥がしてください。
靴の内側に千切れた中敷きが残って、ボロボロになってしまうのも問題ですが、中敷きを再利用するケースがあるからです。
ピットソールとの相性が悪く足に痛みを感じた場合や、ピットソールに足が慣れるまでの慣らし期間、再び中敷きを入れ直すことになります。そのため、中敷きを再利用できるよう綺麗に剥がしてください。

1枚剥がすのに10〜15分程度時間をかけ、ゆっくり丁寧に剥がしましょう。
ドライヤーで生地を傷めないように注意
接着剤で貼りついてる中敷きを剥がす際はドライヤーの温風を当てますが、生地の温め過ぎは要注意です。
靴の素材は、以下のような熱に弱いものが多く使われています。
- 天然皮革
- EVA素材
- ポリウレタン素材
天然皮革は温風を当てると、脂分が渇き、柔軟性が失われてしまいます。繊維がボロボロになり、生地も縮んでしまうため履き心地が悪く、靴自体の寿命も短くなります。
EVA・ポリウレタンは主に靴底などに使われますが、こちらも熱に弱いです。ドライヤーで暖め過ぎると、変形してしまう可能性があります。
ドライヤーの温度にもよりますが、連続して温風を当てる時間は1分程度にとどめて下さい。温めるのと剥がすのを交互に行い、素材を痛めないように注意しましょう。
中敷きの再接着にはダイアボンド
1度剥がした中敷きを再利用する場合は、靴用の接着剤「ダイアボンド」などがおすすめです。
靴に使われる接着剤は熱可塑性のものが使われているため、暖めると結合が緩くなり、割と簡単に剥がれるようになります。逆に、靴の修理に普通の瞬間接着剤など、熱可塑性以外の接着剤を使うと、その後が大変です。熱を加えても接着座が柔らかくならないので、強引に引き剥がすことになります。素材が割け、生地の繊維を痛めてしまうため修理が困難です。
靴の修理屋に持ち込んでも、瞬間接着剤などで修理してあると、修理を断られてしまいます。
その後のメンテナンスも考え、中敷きの再接着や靴の修理には、ダイアボンドなど、熱可塑性の接着剤を使いましょう。
ピットソールは必ず中敷きを外して使う
ピットソールは、中敷きを抜いた靴での使用を想定したインソールです。中敷きを入れたままでも装着は可能ですが、土踏まずや足の指の動きが制限されてしまいます。
せっかくのダイエットサポート効果を十分に発揮できなくなるばかりか、足に負担がかかり、痛みや姿勢・歩行の悪化につながる可能性が高いです。接着タイプの中敷きで取り外しが大変でも、面倒くさがらず頑張ってください。
また、ピットソールの新規購入は以下の「ピットソール公式ページ」からがおすすめです。色・サイズを自由に選べ、限定クーポンによる割引なども期待できます。
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